「この土の器をも」
「道ありき」を読んだあと、やっぱり次は「この土の器をも」にしようと思いました。「道ありき」では彼女が結婚に至るまでのお話ですが、この小説はめでたく堀田綾子さんが三浦光世さんと結婚されたのち、「氷点」が世に出るまでのお話(結婚編)です。なぜこの本を選んだのか?
それはこの新居に人生に悩みを抱えた色んな方が来られたことです。私はできませんが、綾子さんご夫妻は全ての方を招き入れました。大半は三浦綾子さんに自分の悩みを聴いて貰いたいと訪れ多くの方は救われるのですが、その一方で残念ながら命を亡くされた方も罪を犯した方もおられます。こういう人間模様を見ることで、「人生とは?」を考えることができ、綾子さんはドロドロとした人間模様の小説もあたかもそういう話は実際にあるかのようにお書きになっています。その背景にあったのは「救いたい」という一途な気持ちです。今回は半年間の読書会ですが、このあと自分の命まで捨て乗客の命を守った「塩狩峠」を読みたいと思っています。大阪・天満教会読書会