紀行唄「旅の日に」

             紀行地を旅した心象風景の詩とメロディー

                   【メロディーもご所望の方は、ご連絡ください】

 

NO  曲名      紀行地          詩情と曲調

 1 釧路の冬     北海道・釧路    若い日の夢を砕くような北国の冬。微かな希望の光。        

 2 襟裳岬の旅    北海道・襟裳岬  北国の岬の突端に立ち,振り向いた靴跡は雪に消える。

 3 北国の花   北海道・石狩地方  石狩川と砂浜の思い出。健気に咲くサルビアと浜茄子。

 4   晩秋の札幌  北海道・札幌        北国の都会。晩秋の一日を静かに歩いてみる。

 5 初秋     青森県・十和田 弘前 真っ青な空と水。鮮やかな落ち葉と青のコラボ。

 6 素足の唄   宮城県・新浜    空虚な思いで誰もいない夏の砂浜へ。

 7 六月の雨   宮城県・仙台    夏が来る前。暖かい雨が降り注ぐ杜の都仙台。

 8 最上川      山形県・最上川   最上中流域。古里の川滔々と流れてゆく。    

 9 初夏の風   山形県・蔵王連峰    はつなつの風。連峰を吹き降りる風は夏を呼ぶ。

10 組曲 月山    山形県・月山    内陸から見る月山。万年雪は平野に幸をもたらす。

11 春日山城跡    新潟県・上越地方 上杉の夢春日山。小高い山に登りいにしえを思う。

12 烏        群馬県・前橋       榛名山に向かって烏が群れて飛んでゆく。

13 信濃の夏     長野県・飯田   信濃路を歩く道すがら、空には燕、道端には月見草。

14 さすらう秋    東京・表参道       静かな秋に青山通りから表参道、原宿駅まで歩く。

15 長良川      岐阜県・美濃   夏の終わりごろ、長良川の堤防を歩いてみた。

16 影法師      岐阜県・岐阜         晴れた日の影法師は、いつも一緒に歩いてくれる。

17 古都の雨   奈良県・奈良   古都奈良の思い出。小雨に煙る薬師寺に昔を偲ぶ。

18 瓦屋根の町    大阪・梅田      どこまでも続く瓦屋根の街。曇り空がその街を包む。

19 希望の園   山形県・村山   東沢公園は薔薇の里。薔薇は夢と希望を想起させる。

20 ひなげしの花   山形県・寒河江    長岡山の斜面にある林業試験場、そこに咲いていた。

21   花 火      新潟県・長岡   遠い夏の思い出。花火の匂いで蘇る昔。

22 世 界      東京・中央区   世界の姿。一つだけの青く淡い地球。

23 花火草      山梨県・甲斐駒ヶ岳   なだらかな山麓の村。賑やかに原色で咲く。

24 鳩が飛ぶ   山口県・下関   伝書バトは遠い遠い巣箱に向かって一直線。

25 帰 郷      東京・三鷹市   同じ安アパートの隣人。故郷へ帰っていった。

26   地蔵さん   岩手県・三陸海岸 道端にひっそりと立つお地蔵さん。

               (※この曲の作曲者と編曲者は別の人です)

27 猪苗代の風  福島県猪苗代 大きく穏やかな湖。 多くの鳥の楽園

28 佐渡の秋    佐渡の周りに5つの国、日本・韓国・北朝鮮・中国・ロシア。

29 松島の旅    宮城県松島 日本三景松島は、数度訪れ、明るい思い出の地。  

30 浄土ヶ浜    岩手県宮古 三陸海岸の名勝

      

NO1  釧 路 の 冬

     一、 思い出は遥かな空へ 夢一つ残して消えた

          キラキラと光る海へ 船出する若者よ

        ああ今は凍てつく二月 吹きすさぶ冬の風は

        髪の毛をさかなでて 行くなという

     二、 歩みゆく北大通り 今渡る幣舞橋

        氷浮く釧路川に つながれた船のように

        ああ今は凍てつく二月 吹き過ぎる北の風は

        若い夢を凍らせて 帰れという

     三、 仰ぎ見る夕焼け空を 悲し気に鳴きゆく鳥は

        流れゆく千切れ雲と 思い出を道連れに

        過ぎてゆく冬の日々に 明日の日の青い空を

        目指しては胸を張る 釧路の冬

 

NO2 襟 裳 岬 の 旅

         一、 雪に書いた文字を 風が消していった

           春まだ早い海に 鳥の影が揺れる

          風よ吹け雲を飛ばせ 荒れ狂う冬の

          道を一人歩く 襟裳岬の旅

     二、 雪に消えた文字は 無能という二文字

         道の果ての岬に 一人立って叫ぶ

         滅びゆけ古い過去よ 遠い足跡よ

         もと来た道を捨てて 海の果てを思う

     三、 忘れようとしても 心の底に残る

         粉雪積る道の 靴の跡のように

         消えてゆけ雪の中へ 遠い足跡よ

         何時か廻りくる 春の風を呼ぼう

 

NO3 北国の花

     一、 さわやかな夏の朝 サルビアの花が風に揺れ咲いてた

          遠い空を見つめながら 

          花匂う風に舞い上がる鳥の その姿その力

          今の僕の永遠の夢

          青い海遠い地平 果てしないあの銀河

         巡りくるこの夏に 若い夢は舞い上がる

         羽ばたくその鳥の姿に 憧れたサルビアよ

     二、 柔らかにそよぐ 夏の風ポプラの木漏れ日をゆする

         広い野に舞う小鳥

         過ぎてゆく季節に若き日の短き その思い今も

         胸に残る思い出よ

         石狩の広い川面 果てしなく流れゆく

         今この日を夢をもって 歩む若い旅人よ

         舞い飛ぶその鳥の自由に 憧れたサルビアよ

     三、 鮮やかに咲いた 北国の花に一人思うその花の

          胸弾むいさぎよさ

         しぶき舞う浜辺に乱れ咲くハマナス 砂山を包むように  

          風に淡く揺れる花 

         また来る日もハマナスよ 咲きいたれと祈るよ

         明日からはまた一途に 遠い国へ旅立つよ

         新たな明るい陽射しを 追いかけた夏の終わり

 

NO4 晩秋の札幌

     一、 雪の舞う札幌 葉を落とす街路樹

          真っすぐな歩道を 歩いてゆけば

         薄日さす円山 照り映える山並み

          空の色さやけく ああ冬は来る

     二、 真っ白に輝く 朝の雪札幌

         粉雪が眩しく ああ空に舞う

          時は行く静かに 僕も行く静かに

         道の雪踏みしめ ああ天を見る

     三、 帰り来ぬ青春 過ぎてゆく光よ

         北国の都会に ああ夢は舞う

         人の影いつしか 静かに消えてゆく

         燃え盛る藻岩に ああ冬が来る

 

NO5 初 秋

     一、 真っ青な空 鳥は舞う

          空高く昇る雲に 秋の訪れは

          さやぐ風に揺れながら やってくる

     二、 真っ青な水 十和田の水 

              その水に映る影よ 遠い山の果て

         流れゆく水 奥入瀬の その水に浸る落ち葉

         楽し気に戯れて 流れゆく

     三、 真っすぐな道 ゆっくり歩く

         弘前の里の秋は 岩木の山の

        上を通る鰯雲と やってくる

     四、 帰らざる日々 若い日々よ

         時は過ぎ失われる 青年の夢を

         今一度岩木山の 頂へ

 

NO6 素足の唄

     一、 白い砂浜に寄せる波は 僕の素足を浸して

         淋しい時の心を 慰めてくれる為にある

     二、 海に浮かぶ船はゆっくりと 僕の夢を広げて

         遠い国へと帆を挙げて 運んでくれる為にある

     三、 空に浮かぶ雲は野の花が 萎れたときに雨を降らせ

         もとの姿に美しく 咲かせてくれる為にある

     四、 けっして離れない友達は 悲しいときの心を

         分かってくれて心から 励ましてくれる為にある

         喜びをくれる為にある

 

NO7 六月の雨

     一、 時の流れのままに降る雨を その身に受けて光る紫陽花よ

         薄紫の花を真珠の雨が 跳ね躍らせて夏を待つ

         街に出掛けた帰り道 ふとした雨に雨宿り

          向こうの街も雨の中

     二、 誰もいない川に音もなく 雨はつぶやきながら降りてくる

                  川のそばの柳は雨にたわんで 白い川面に文字を書く

        街に出掛けた帰り道 ふとした雨に雨宿り

        向こうの街も雨の中

     三、 雨の降る日の街は淋しそう 人は傘の中でもの想う

         傘と傘がすれ違うそんな様子も 何故か互いに避けあって

         心と心がすれ違う 店の軒端に雨宿り

         向こうの街も雨の中

     四、 家の花壇の花は項垂れて 紫陽花だけがひとり嬉しそう

         薄紫の花を真珠の雨が 跳ね躍らせて夏を待つ

         雲の切れ間に青い空 すっきりとした青い空

         雨の晴れ間に夏の雲

 

NO8 最上川

     一、 広い川面に朝霧が 真綿のようにたゆたいて

         岸辺に咲いてたオモダカの花

         霧の中にも純白の 花を咲かせた自然の命

         朝の陽ざしを待ちわびて 艶やかに花びらは

         川の流れに身を映し 流れの果てに思いを馳せる

         永遠の流れよ最上川

     二、 白く沸き立つ川浪に 群れて遊ぶ川魚

         奥羽の山脈を遥かに仰ぎ

         何時も変わらぬその流れ 豊かな広野を潤しながら

         全ての命のあるものを 生かし育む

         母なる川よ何処までも 若き望みを波間に秘めて

         大地を流れる最上川

     三、 遠く故郷を離れきて 都会の空を見上げるときに

         心に思うは母なる流れ

         海を目指して流れゆく 最上の川よ花咲く野辺よ

         何時も心に蘇る 菜の花が咲き乱れ

         空の高嶺に舞う雲雀 人の心を潤す如く

         花咲く里の春よ春

 

NO9 初夏の風

     一、 夏よ今頃古里の丘に吹く澄んだ風が

         僕の家の軒先の風鈴をゆする頃

         遠い幼い日に作った風車を回しながら

         夏の日差しを浴び緑に輝く

         遠い山から来たヒヨドリの群れを散らしながら

         雨上がりのすがしい青空にかかる虹を越えて

         古里に初夏の初夏の風が吹く

     二、 夏よ今頃古里の川を渡る澄んだ風が

         僕の家の庭に咲くヒマワリをゆする頃

         遠い幼い日の思い出が風とともに蘇る

         遥か遠くを行く汽車の響きと

         立ち昇る煙をゆるやかにたなびかせながら

         懐かしく今この胸に響きくる思い出に

         今も澄んだ初夏の初夏の風が吹く

     三、 夏よ幼い日に夢みた遥か遠くの広い海

         何時も淋しいときの僕を慰めてくれた青い海

         何時か波と戯れる姿を夢みた頃よ

         風よどうか僕のこの夢を永遠に

         波のしぶきと舞うカモメの群れに戯れながら

         白く燃える夏の太陽の光を振りまいて

         青空を初夏の初夏の風が吹く

 

NO10 組曲 月 山

     一、 豊かな実りの 遥かな稲の穂を

          風はなびかせて さやかに渡る

          最上は平野を ゆるやかに流れて

          遠い山里が かすかに煙る

     二、 西の空の晴れ間の 澄んだ青空

          胸に沁みる青さよ 心を染める

         川の水の青さも 空を映して

         山も青く霞んで 遠くに座る

          祈りに誘うは 遠い果ての

          雪の白さ眩しく光る 月の山

     三、 重い鞄抱えて 通った野道

         僕が草に寝そべり 空を見てると

         秋の草の向こうに 聳える山は

         若い時が過ぎたら 帰れという

         祈りに誘うは 西の空の

         夕焼雲に赤く染まる 月の山

     四、 静かな夕焼け 鈴虫は草で鳴き

         揺れる木の枝も 真っ赤に染まる

         聖なる山よ 月山の峰には

         空をゆく鳥の 望みがある

         月山よ 月山よ あーあーあー

 

NO11 春日山城跡

     一、 春三月まだ花蕾 夕日に染まる堀の雪

          遠いいにし世を偲ぶとき ああ上杉の夢いずこ

     二、 夕焼けの雲に誘われて 歩くは古城春日山

          今も消え残るつわものの 一途な夢よそこかしこ

     三、 月影に輝く林泉寺 遥かな時を越えてなお

         何を叫ぶのかとこしえに 人世の夢の儚さか

 

NO12 

     一、 空を見上げていた僕の 瞼に浮かんだ白い雲

         たった一つの千切れ雲 東のお空へ流れてく

         何を求めて流れてく 何時かは消えてしまうのに

         遠い山越え空越えて 風に千切れて飛んでゆく

         明日の行方もわからない 今の僕とおんなじさ

     二、 何時の間にやら日が暮れて 烏が榛名へ飛んで行く

         七つの子烏待っている 山の古巣へ飛んで行く

         西の空にはお日様が 明日またねと笑ってる

         烏にゃ夢があるけれど 僕には何にもありゃしない

         赤い顔したお日様は 僕の心を知っている

     三、 空を見上げていた僕の 瞼に浮かんだ一つ星

         霞む夜空に一つ星 僕の涙が光ってる

         たった一人で光ってる 今の僕とおんなじさ

     四、 たった一人で泣いている 夜空を見上げて泣いている

         なんにも訳などないけれど 何故か涙が溢れるの

         悲しみなんてないけれど ひとりで胸が震えるの

         円い顔したお月様 涙で曇って見えやせぬ

 

NO13 信濃の夏

     一、 高原の草むらに 寝転んで見る空

         澄み切った青空を 飛び回る燕に

         過ぎていった日々を思う 夏の風に吹かれて

         苦しさにも夢があった 青春は終わりか

     二、 信濃路を旅ゆけば 涼し気な月見草

         一人行く道すがら お辞儀する野の花

         美しいめぐり逢いを 人は胸に抱いて

         曲がりくねる道の果てに 人の愛を見つける

     三、 人の世に不思議なこと 数えれば三つある

         一つ目は人の出会い 二つ目は人の愛

         三つ目は美しさ 心弾む喜び

         だから何時も青春を 呼び戻して生きたい

     四、 信州の涼風に 震える白樺

         夏はゆく静かな 思い出を残して

         今一度この胸を 燃やすような出会いと

         美しいめぐり逢いに 明日の日を生きたい

 

NO14 さすらう秋

     一、 思い出の夏は遥かに過ぎゆきて 静かな秋に朝霧はすがしい

          表参道を歩けば人波を 秋の陽ざしが優しく包んで

         コートの肩に枯れ葉が散る 都会の街を歩くとき風に吹かれて

         届かぬ夢と知りながら 空を見上げる

         さすらう心にも秋は過ぎてゆく 静かな唄をうたってる見知らぬ人に

         声をかけてみたい そんな気がする

     二、  ビルの谷間にざわめく人の波 夢を無くした人達の姿よ

         冷たい風にコートの襟を立て 自分の心を包んで仕舞い込む

         そんな季節は過ぎてゆけ 青山通りは霧雨に曇って濡れて

         原宿駅も夕闇に包まれている 彷徨う街並みに秋は過ぎてゆく

         ショウウインドウの華やかなドレスの色も

         何故か物悲しくって 道を急ぐ

     三、 街は日暮れて時雨は降り募り ヘッドライトは淋しく流れゆく

         都会の夜の賑わいは 心と夢を失った蛻の殻の

         今その時のためだけに 生きてる人よ

         雨だれの音にも秋は過ぎてゆく

         環七通りも雨の中 車は流れ

         信号も雨に濡れて 深まる秋

 

NO15 長良川

     一、 暑い夏は過ぎて 河原の草も 秋の匂いに震えてる

         そんな時この僕の 耳を澄ませば

         遠いあの声が聞こえくる

     二、 風吹く川の岸に 佇みながら 傍に咲いてた野の花を

         千切っては投げてみる そんな思いを

         川面に捨ててまた歩く

     三、 尊きナザレ人よ 葦の野原を 一人歩みゆくその影が

         この川の向こう岸に 見えてる気がする

         そんな思いでまた歩く

     四、 静かに暮れてゆく 川辺の道を 歩く行く手に赤とんぼ

         何故赤い赤とんぼ 夕陽に染められて

         秋の日暮れの長良川

 

NO16 影法師

     一、 歌って歩く僕の 傍に影法師

         何時も離れず 共についてくる

         今までは気付かずに 歩いてきたけれど

         これから何時も僕は 一人だけじゃない

     二、 何時までもこの僕の 傍を離れずに

         たとえ陽射しが 雲に隠れても

         そして暗い闇が 君の影を消しても

         心の中に君を 信じながらゆく

     三、 木の葉を揺らす風に 思い出を乗せて

         昔の淋しさ 今は空に舞う

         あれから時は過ぎて 歩む僕のこの手に

         君は離れないで 花を添えてくれる

     四、 夕暮れ迫るときも 何時も君がいて

         明るい月夜に 揺れる影法師

         僕が歌えば君も そっと影を揺らして

          星空見つめながら 明日の夢を見る

 

NO17 古都の雨

     一、 雨に打たれ雛菊は 朝の風に項垂れて

         思うは昔大和路に 咲きし姿の淡き夢

     二、 小雨に煙る薬師寺の 軒端を伝う水雫

         何をか偲ぶ奈良朝の 華やかなりし人の群れ

         すさんだ世にも今残る 奈良の都の面影よ

     三、 定めぬ人の心根は 歴史の暇に移ろえど

         春の日陰に咲く花を 愛す心は変わらずや

     四、 小鹿は遊ぶ芝の上 朝日に映える薄緑

         天上目指す五重塔 何をか語る興福寺

         乱れた世にもさすらいの 人の幸を願うのか

     五、 人世の夢の儚きを 語るは野辺の石地蔵

         僅かの命人生を 微かな夢に捧ぐとも

         また来る春も花は咲き 地蔵の背なに古都の雨

 

NO18 瓦屋根の街

     一、 大阪の古い瓦屋根の 続く家並みに雨が降る

         家の二階から 窓を開けて外を見る

         そんな時は何時も曇り空

         呼び戻せ青空を 呼び戻せ太陽を

          呼び戻せ夏空を 呼び戻せ青春を

 

NO19 希望の園

     一、 野ばらの坂を登って遠く 希望の国へ駆けてく

         あの丘の向こうに花がある 白い小さな愛の花が

     二、 人の心につのる思いは 夢にあふれる広い園

         あの空の向こうに園がある 希望に満ちた愛の園が

     三、 風がそよいで花びら揺れる 青い空を鳥は飛ぶ

          何時も咲いている白い花 光あふれる愛の園に

     四、 白い花も愛の園も 今の世には夢だけど

         僕らは若い明日があるさ いつかは来るさ

         輝く明日が いつかは来るさ花咲く明日が

 

NO20 ヒナゲシの花

     一、 裏の山陰に一つだけ 風に揺れ咲いた赤い花

         朝の陽ざし浴びてた 甘い風に揺れてた

         何時も遥かな空を見つめてた

         一つ咲いてたヒナゲシの花よ 夢を抱いた可憐な花よ

     二、 裏の山いつか雨が降り 花は今雨に打たれてる

         晴れた空夢見て 春の風夢見て

         花は今雨の中で倒れてく

         雨に震えるヒナゲシの花よ 虹の色した可憐な花よ

     三、 裏の山いつか風が吹き 花びらが風に飛んでゆく

         何時か見たあの夢 何時か聞いたあの歌

          今はみな風に消えた遠い夢

         風に飛んでくヒナゲシの花よ 空を越えてく可憐な花よ

 

NO21 花 火

     一、 過ぎた夏の思い出の 草の生えた道を

          何処までも何処までも 駆けて行けば

          お空に浮かんだ雲が やがては通り過ぎ

              峠を越えると 海が見える

     二、 遠い夏の思い出の 祭りの笛の音に

         何時か消えてしまった 幼い日の

         指折り数えて待った 祭りの夕暮れは

         何故か僕の心に 灯りを点す

     三、 久しぶりに公園の ベンチに座ってて

         子供の遊ぶ姿に 目を留める

         花火の匂いに触れて 蘇る昔が

         ふっと昨日のように 心を廻る

     四、 ある日暮れ行く街並みを 歩いていた時に

         店仕舞いのメロディーに ふと立ち止まる

         蛍の光の唄は 古里を離れて

         一人生きる若者を 追い駆けてくる

 

NO22 世 界

     一、 尽きることない憎しみと戦争の世界 これが世界

         降る雪に思う巡りくる春 何故に人は

         限りある時を その手から銃を

         離さないで生きるのか

     二、 尽きることない悲しみと復讐の世界 これが世界

         降る雨に思う澄んだ青空を 何故に人は

         狭い人の世で その手から銃を

         離さないで生きるのか

     三、 何時までも変わらぬ人の愛を 人の心に宿らせて

         吹く風に乗せて遠い果てまでも 今のこの世を

         真実な愛と 輝ける明日を

         信じながら生きてゆく

 

NO23 花火草

     一、 花火草 夢が弾けて飛び散る姿よ

         花火草 夏の思いを込めて咲いてた

         ファイアー フラワー 暑い夏の日を

         一人燃えて夢を描いてた

         ファイアー フラワー 今日はまたとない

     二、 何時までも 胸に残るよあの夏の思い出

         心から 夢を果たそうと決めて走った 

         燃える心 暑い夏の日を

         夢に向かって 若さを燃やした

         ファイアー フラワー 今はまたとない

     三、 道端に 夏を彩る艶なる姿よ

         花火草 夢に描いた若き日の希望を

         叶えさせて くれた夏の花

         雲よ空よ 夕焼けに祈る

         ファイアー フラワー 今日の日よ永遠に

     四、 夕暮れの 月の灯りに輝いて咲いてた

         今日の日の 熱い思いは決して忘れず

         明日へ駆ける 若き青春の

         足は軽く 天を目指す夏

         ファイアー フラワー 明日へ賭ける花

 

NO24 鳩が飛ぶ

     一、  風に向かって鳩が飛ぶ 大地の果ては緑色

          痛いほど風を身に受けて 翼は目指す明日の空

          空の青さよ今輝く さよなら春風

     二、   遥かに続く草原を 五月の風が撫でてゆく

          若葉の匂いに包まれて 翼は目指す明日の空

          鳩よその目に映る空は 光に輝く

     三、  風の速さを乗り越えて 思いのままに翻る

          そんな若き日に何故友よ 木の葉の蔭で何思う

          空の広さよ今羽ばたく さよなら春風

     四、  夕焼け空を越えてゆく 西の空には夢がある

          真っ赤に染まった太陽を 目指して進む白い鳩

          夢を探して飛べ 全ての力を捧げて

          空の青さを今飛んでく 風に吹かれて

 

NO25 帰 郷

     一、 季節はずれの風鈴の音がする

         隣の部屋の風鈴の音がする

         前と同じ音だけどどこか違う

         静かな秋の淋しさが染みついた

         澄み渡る空の果てへ響いて消えてゆく

         夢を追いかけた夏の思い出を

         みんな忘れようと風に揺れている

     二、 隣の部屋の信ちゃんは今はいない

         おそらく遠い古里で暮らしてる

         春にはやる気もあったのに今はいない

         都会に夢は実らずに帰っていった

         白薔薇の咲く里へ帰っていったよ

         青い海の見える綺麗な古里へ

         今頃僕のことも忘れてしまって

         牛に干し草を与えてる頃

     三、 一つ残った風鈴は淋しそう

         遠くへ行った彼のことを呼んでいる

         夏には彼と二人で夢を語って

         今の政治の誤りも議論したね

         なのに今は秋風が涼しい

         隣の部屋の窓は締まってそのまま

         一つ風鈴だけが鳴っている

 

NO26 地蔵さん

          一、 道端に一人地蔵さん 古びた袈裟が赤茶けて

            萎れた花も倒れてくるよ 傍をいつも自動車が

            自煙たてて走ってく 黒い煙が鼻をつき

            大きな音が耳を裂く これじゃあんたは

            眠れやしないね 地蔵さん

      二、   道端に一人地蔵さん 昔は通る旅人が

            手を合わせて通ったね 夏には馬車引き爺さんが

            日傘を被せてくれたね 何時も花の香りがしたね

            だけど今あるものは 黒い煙と音だけさ

            鳥も飛ばず花も咲かない道端に 何時も立ってる地蔵さん

            貴方の静かな微笑は 儚い人への慰めみたい地蔵さん

      三、   道端に一人地蔵さん 貴方にとって昔が夢なら

           僕らにとって未来が夢さ 明日が夢なんです地蔵さん

           僕らが大きくなったなら 貴方の夢と貴方の心

           忘れやしないよ地蔵さん だから何時までも

           何時までも何時までも立っててね地蔵さん

           地蔵さん 地蔵さん 地蔵さん

 

NO27 猪苗代の風

    一、 頬を撫でる風が 人を夢に誘う 

        霧が晴れた湖水 光浴びて揺れる

        澄み渡る大空を 飛び回る夏燕

        雲を越えて山を 回り森の木々へ

    二、 髪を揺らす風が 人の傍で遊ぶ

        森の鳥の声が 波の音とハモる

        天空に舞う雲雀 見下ろせば猪苗代

        鶴が降りる水辺 丘へ続く小道

     三、 遥か高い山に 少し雨が降って

        七色虹が立って 広い空を染める

        純白の鶴の羽根 水を切り風を切り

        湖面強く蹴って 遠い国を目指す

        遠い国を目指す

 

NO28 佐渡の秋

    一、  佐渡の秋 峠道

         その先に 小木の町

         前に広がる 海原の

         またその先に 五つ国

 

    二、 佐渡の唄 おけさ節

        こさ来いと 招く島

        四海の波が 集まって

        行く秋空に 鐘が鳴る

 

    三、  佐渡の花 岩の百合

        百の国 出会う島

        全ての色が 合わさって

        美しく咲く 岸の百合

 

    四、 佐渡の雪 絹の雪

        楽し気に 風と舞う

        北の山並み 白銀を

        朝陽が染めて 鳩が飛ぶ

 

NO29 松島の旅

    一、 東の海に 島いくつ

        松の緑に 朝の霧

        松島の光 水面輝き

        南風に 髪をなびかせ

        船は行く

 

    二、 前を過ぎゆく 仁王島

        朝の静寂に 陽が昇る

        また来る時にも そのままで

        明日の夢を 語る友と

        船で来る

 

    三、  月の松島 雲晴れて

        空と海とに 影二つ

        若い日の夢が 今もなお

        船に乗って 島を廻り

        蘇る

 

NO30 浄土ヶ浜

    一、 浄土ヶ浜に 雨の音

        サーサーと 降りしきる

        遠野の向こう 平泉

        浄土の姿 今の世に

 

    二、 簾のような 春の雪

        サラサラと 海に舞う

        入り江に寄せる 波の音

        人世の波に 何思う

 

         三、 三陸浜に 花が咲く

       マンサクが 乱れ咲く

       春風誘う 太平の

       水面を渡る 海燕