定休日の日曜日。

 

わが町にもやっと遅い春が訪れ、桜の名所には的屋が並び、

ちょっとしたお祭り気分にさせてくれる。

 

私も妻と子供を連れ、市役所沿いの川に桜を見に出かけたのでした。

この市役所には体のことや商売のことで日常的に訪れているので、

勝手をよく知っている。

 

そしていつもの様に玄関近くの障害者優先スペースに車を止め、

障害者プレートをフロントにぶら下げてえっちらおっちら車から降りると

後方から「全然障害者に見えねーじゃん!」と声をかけられた。

ん?と声のした方を見るとハイエースのバックドアを全開に開けて、前後二台分の

スペースを堂々と占領して小型犬を抱えながら何かしてる男性が一人。

 

目が合ったので「え?」と男性に聞こえる様に言うと、そそくさとバツが悪そうに

車の陰にいる奥さんらしき人の元へ行ってしまった。

 

肝心の桜並木はそのハイエースの向こう側なのでしょうがなく横を通るとまた小さい声で男は「身障者に見えねーだろ?」と奥さんに同意を求める感じで言ってるので、

「え?なに??」と呆れた様に私が言うと「あー。。。」と口を濁してそそくさとどっかに逃げて行ってしまいました。

 

きっとその男性は小型犬を抱っこしたまま散歩させる様な博愛主義者なので、

私のことを身障者枠に堂々と2トンもある車を止めやがる輩かなにかと思ったのでしょうか。その正義感から一言言ってやろうと思っていたら身なりは普通だけど足になんかつけてえっちらおっちら歩くおじさんが降りてきたもんだから「全然障害者に見えねーじゃん!」というなんとも無粋な褒め言葉を吐くことになったのかなと。

 

なんとも複雑な気分になった桜の定休日でした。