獣医師って実は・・・

獣医師って実は・・・

獣医師の現状について書いていきます

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ご覧いただきありがとうございます。

雑談的内容として、ドラマ「リラの花咲くけものみち」の感想を、獣医師視点で書きたいと思います。

今回は第1話について。

ネタバレを含むので、ネタバレ見たくない方はご遠慮ください

そして、「主人公が命と向き合うなかで成長していく様子」を描くのがメインと思われるこのドラマに対して、「主人公の心の変化」など、期待されるような感想は書いていません。ご注意ください。

 

 

あらすじ 

 

動物たちが「生きること」を教えてくれた―― 

北海道の大自然を舞台に、「いのち」と向き合い獣医師を目指す 元ひきこもり少女の、不器用でいとおしい青春物語。

引用元:

 

 

入学後、さっそく大動物実習に取り組む 

 

獣医大学に入学した聡理ちゃんは、さっそく豚舎で子豚と触れ合ったり、牛の聴診を行っている様子が描かれています。

獣医大学っぽい描写ですね!

 

でも、実際は1年生から大動物実習なんてしないです

私の大学はそうでしたし、聡理ちゃんが通う大学のモデルとなっている酪農学園大学のカリキュラムを確認したところ、1年生では大動物実習はしていませんでした。

以下参考に

 

だいたいの大学では、1年生では一般教養(英語など)と獣医学の基礎となる教科(微生物学など)を履修することとなります。

臨床的な実習は、基礎となる教科の履修が終わった3〜4年生にやっと始まる感じです。

それまでの実習は、生理学や薬理学などの実習でマウスやラット、カエルとのふれあいがあるくらいで、このドラマに描かれているような、牛を聴診するような実習は全然ありませんでした。

 

 

医学部に行けず、獣医を目指すことにした綾華ちゃん 

 

聡理ちゃんと同室の綾華ちゃん。

どうやら、お家は医師一家だそうです。

ですが、綾華ちゃんは医学部には行けなくて、獣医学科にきたとのこと。

 

これは、実際に私の周りでもそういう方がいました。

医学部に比べたら、獣医学科は偏差値が低いので、ホントは医学部行きたかったけどあきらめて、代わりに獣医学科にきたというパターンです。

 

「人間の医師」と「動物の医師」ということで、一見仕事として近そうですよね。

ですが、全然違います!全然違う!大事なことなので2回言いました)

平均年収も、社会的地位も全然違います。

 

医師が難しいのであれば、歯科医師の方がまだ近いのでは?と個人的には思ってしまいます。

(医師にも歯科医師にもなったことないので、実際はわかりませんが)

 

もちろん、本人の自由ではありますが!

 

 

仔馬をあきらめないでと泣き叫ぶ聡理ちゃん 

 

女子寮長の夏葉さんのおじさんが経営している、牧場に馬の出産を手伝いに行った聡理ちゃん。

そんな中、破水してもなかなか出産が進まない。

大動物の獣医師が来て、仔馬をあきらめるしかないと。

獣医師は「胎児切断術」(母馬の中で仔馬を取り出せるように切断する方法)を行うことを決断しました。

 

手術を行うにあたり、外に出された聡理ちゃん。

そのタイミングでおばあちゃんからメッセージがきます。

それをみて、獣医師になることを志したときを思い出します。

そして、舎内に戻り、必死に獣医師を止めようと泣き叫びます。

 

・・・正直、獣医師には向いてないなと思いました。

冷たい感想ですみません。

獣医師は「動物を救う仕事」と思われがち(私もそう思ってました)ですが、実際は「人間のための仕事」です。

今回で言えば、帝王切開しても仔馬を助け出せる可能性が低くく、母馬への負担も大きいと考えられるのであれば、確実に母馬だけを助けるという選択をするのは普通のことです。

この獣医さんが特別冷たいわけでもありません。

仔馬も母馬もどちらも死なせてしまっては、経済的損失が大きいので。

特に産業動物はこういった側面が強いので、聡理ちゃんには向いていないと思いました。

 

 

聡理ちゃんの成長に期待 

 

仔馬のことで、さっそく試練を受けた聡理ちゃんですが、きっとこういった試練を乗り越えつつ、立派な獣医師になっていくのでしょう。これからの成長に期待です!