初めに断っておきますが、マイナカード返納の是非について書いたわけではないので、そのことを期待した方は以下読まずとも結構です。時間の無駄かもしれません。
さて、あるタレントが、ポイントが付かない初期からマイナンバーカードを取得していたけど、他人口座への紐づけなどのミスが多いことに対し、自身もカードを返納し「返納運動」のタグをつけてSNSに投稿したというニュース。
もちろん賛否両論なのだが。
私が気になったのは、否定側のある税理士の表現。結論部分を取り上げておく。
「マイナンバーカードの返納は、 『こうした日本のボトルネックの一つである社会保障費の改革の足をひっぱり、かつ、事務負担を増やして税金の無駄づかいに加担し、自分は不便になる」』という、自分の勉強不足と知識不足を露呈することです。恥ずかしいのでやめましょう&恥ずかしい行為をしている人がいたら教えてあげましょう」
この投稿にも賛否両論だが、賛と否の論点がすこーしずれている気がしてならない。
税理士の出発点が、すでに導入されたものだから、それをどう生かすか、損をしないかという観点から書かれている。その意味では事務負担を増やして税金の無駄づかいになるなら悪いことだろう。
反対する人たちの出発点は、マイナンバーはともかくカード化は任意だったよね、とか、そもそもきちんとした制度・システム設計なしに見切り発車したことがおかしいのであって、そのことが税金の無駄づかいを拡大している、保険証との一体化は特に高齢者にとって不便といった論点で、政府・行政の進め方に対する反対論が多い。
出発点の違う討論はかみ合わない。いろいろな意見が出てカオスになりやすいのはSNSの宿命みたいなものだけど。
私が気になった表現は「自分の勉強不足と知識不足」というところで、例えばこの問題が表面化する前から、システム運用的には大丈夫なのかいなと不安を覚えるIT・システムインテグレータは結構いたと思う。なぜなら、個人と個人を一致させるためには、最終的には人の目で(手で)チェックしないと、個人情報(の漏洩)に敏感になったこのご時世では怖くてカットオフできないだろうから。
で、案の定、突合ミスがあらゆるところで発生しているわけですが、そういうったところも「勉強」したり「知識」として持っていないと「恥ずかしい」ことになるのではないかと。
便利になるといっても、誰にとって便利なのか、高齢者や障碍者にとっても優しいのか、検証は必要なはずです。
まあ、私は他人に対して「恥知らず!」と言えるほど強い精神力を持っていないので、再度「この政権を選択したのは、一人ひとりが持っている1票の結果ですよ」と、記しておきたいと思う次第です。
ちなみに私はカードを持っていません。現状まったく不便ではありません。
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