ケアマネの業務にモニタリングというものがあります。

月に一度サービスの利用について利用者さん宅に訪問し感想をお聞きして満足なら継続する、不満があれば改善するというもの。

今日は毎月のルーチンとして認知症の夫婦の所に行きました。

奥さんは末期癌、夫の方もかなりの認知症、二人とも成年後見がいるくらい日常生活が困難なのです。

要介護1で、末期癌の奥さんは立ち座りも困難となり車椅子が必要。

ここで説明しますと、要介護1のかたは介護保険の一割負担で車椅子のレンタルは出来ない決まりがあり、ウチの団体で実費のレンタルをするのです。

一月300円でレンタルしています、今日はその更新の日だったのでモニタリングを兼ねて集金に伺いました。

お父さん、車椅子まだ要る?と聞きましたら、

『うん、ウチのやつ買い物に連れて行くのに使う』・・・実は大ウソ奥さん買い物に行く体力なんてとっくに無いのです。

ならもうひと月更新しときましょうね、三百円いただきます。と言った私。

お父さんのお財布には500円玉が3個あるように見えたのよ。

お父さん、300円無い?その500円でお釣り出すわ、と言い自分のお財布から200円お釣りとして、渡しました。

で、帰社して確認すると私が500円玉だと思っていたその硬貨にはハングルが刻まれている。

読めないけど500ウォン?

お人好しな私はそのお父さんちの車椅子代300円と、お釣り200円合計500円を進呈しちまったわけでした。

生活苦でいつも光熱費、家賃を滞納していて電気が止まり真っ暗な中で生活している二人に外国の硬貨があると言う現実を目の当たりしてしまった私のこの苦悩をご想像下さい。

チ〜ン(°▽°)