今日は77年目の長崎原爆の日ですね。
去年観劇して、11月にCS衛星劇場で放送された
舞台「母と暮せば」を久しぶりに観ました。
原爆投下から3年目の8月9日。
亡くなった息子が1人暮らす母の元に幽霊となって現れる物語。
先に映画になっていて、私は映画はWOWOWで観ました。
舞台は2人芝居。
結末は映画と舞台とは違います。
映画のラストも良かったけれど、舞台は再び、母が助産婦として生きていくという所がすごく好きです。
初演の時から心に響いた言葉。
「幸せは生きてる人間の為にある。」という浩二の言葉。
あっ、初演はテレビでしか観ていないけれど、再演は初演の時と同じく、母さん思いの浩二。
例え幽霊であっても会いに来てくれた息子が愛おしい母。
が印象的でした。
再演もまあちろんそう思ったけれど、母の怒りが凄かった。
心に響いた。
浩二が原爆にあって、亡くなってしまった事を
「運命さ」
と言った事に対して、すごくおこって
「違う、断じて違う。
こげん馬鹿なこたは運命じゃなか。」
台詞は初演の時とほとんど同じだったんだけれど、すごく怒ってた。
天災は抗えない事かもしれないけれど(それも厳密にいえば人間がしてきたつけだから、人災かもだけれど)
戦争は人間が起こした事。
一瞬にして多くの人の命、未来を変えてしまう事というのがすごく伝わりました。