腹部を襲う『カレ』



それから逃れようとする僕




終わらない鬼ごっことでも言おうか



苦しみから解放されるため



僕は外へ飛び出す



空気がうまい

こんなに空気が美味しいと思ったのは久々だ




夜の冷たい空気は
僕を癒し


快楽へ誘う




こんなにも恐怖を味わったことはない



あぁ…





辛かったカレーライス。


<完>
支配した『カレ』は


僕を逃がさない




そばにコップ一杯の水がある。


僕はそれを飲み干す



その一杯の水が


僕の喉を潤し


安堵を与えてくれる




しかし…逃れられない



『そいつ』はいつまでも


僕を放さない



逃げても追いつかれ
また逃げても追いつかれる


いつまでも僕は逃れられず


そして遂にそいつは


腹部にまで襲い掛かる



もう助かる道はないのか



<続く>
恐怖した。



恐怖とはこういうことか。



初めて『ほんもの』の恐怖を味わった。



そいつは俺に近づく


ジワジワと


まるで獲物を狩るために
息を殺し間合いを詰める
虎のように



そして僕を完全に支配した。




僕は叫ぶ


声にならない声で




全身から汗が吹き出す。


恐怖だ。



ただただ…



恐怖なのだ。




僕の体中を廻る神経細胞は

頭の中を駆ける思考は



すべて『そいつ』に支配される

<続く>