人を育てる十の心得

小田真弓(和倉温泉加賀屋女将)

 

現場に宝物あり。現場には、そこにいないとわからない情報がたくさんあります。

その上で客室係を育てる上で大切な10項目があります。

1、笑顔で相手のいいところを褒める

2、注意の言い方に気をつける

3、相手の気持ちを通じ合わせる

4、研修や講演会などに参加させて気分転換させる

5、不器用、要領が悪い人ほど大切にする

6、自己啓発の機会を大切にする

7、一言多い子や段取り優先の子は注意する

8、知識を教える

9、相性が合わなければ配置転換する

10、責任は女将にある

 

働く舞台を作ることが女将の役割であり、そこで美しく舞うのが社員さん

イキイキと楽しそうに働けるような環境を整えることが女将の仕事だと言えます。

 

小田真弓女将は、常に泊まられる顧客の顔を忘れておらず、顧客の対応をどう行うかを10項目に落とし込んで教育しています。愛情だと感じます。

段取りのいい子を注意することは、まさに顧客目線が重要視される接客ならではだと感じました。自分のやりたいように仕事を進めるのでなく、相手の呼吸に合わせていくことがおもてなしだということです。このクレームが一番多いと話している通り、宿泊者の気持ちこそが、この加賀屋で一番大事にしていることです。

できる子よりできない子に目をかけるところは、女将の愛情だと感じました