『かたばみ』 詩 金子みすゞ『かたばみ』 詩 金子みすゞ 駈けてあがった お寺の石段。 降りかけて、 なぜだか、ふっと、 おもい出す。 石のすきまの かたばみの 赤いちいさい 葉のことを。 ~とおい昔に みたように。 おまいりすませて