『れんげ畑』 詩 金子みすゞ『れんげ畑』 詩 金子みすゞ ちらほら花も 咲いてるいる、 れんげ畑が 犁かれます。 やさしい瞳をした 黒牛に 曳かれて犁が うごくとき、 花も葉っぱも つぎつぎに、 黒い重たい 土の下。 空じゃ雲雀が ないてるに、 れんげ畑は 犁かれます。