『子供の時計』 詩 金子みすゞ『子供の時計』 詩 金子みすゞ こんな時計はないか知ら 三里さきから字がよめる お城のような大時計 みんなで針をまわしたり 大きな振子にのっかって 遠くの遠くを眺めたり そして、みんながうたうとき 朝はお日さま眼をさまし 日ぐれは星が出るならば どんなに私はうれしかろ 時計のなかのお部屋では