『お魚の春』 詩 金子みすゞ『お魚の春』 詩 金子みすゞ わかいもずくの芽がもえて、 水もみどりになってきた。 のぞきに行ったらまぶしいよ。 飛び魚小父さん、その空を、 きらっとひかって飛んでたよ。 わかい芽が出た藻のかげで、 ぼくらも鬼ごとはじめよよ。 空のお国も春だろな、