『金魚』 詩 金子みすゞ『金魚』 詩 金子みすゞ 月はいきするたびごとに あのやわらかな、なつかしい 月のひかりを吐くのです。 花はいきするたびごとに あのきよらかな、かぐわしい 花のにおいをはくのです。 金魚はいきするたびごとに あのお噺の継子のように きれいな寶玉をはくのです。