近年、企業や組織のデジタル化が急速に進む中で、サイバー攻撃の脅威も年々増大しています。ランサムウェアによる身代金要求、個人情報の漏えい、システムの停止など、一度攻撃を受けると企業に深刻な被害をもたらす可能性があるため、情報セキュリティ対策は経営上の重要課題となっています。このような背景から、企業のIT資産や情報資産を守る専門家であるセキュリティエンジニアの需要が急激に高まっているのです。
セキュリティエンジニアの主な業務は、セキュリティシステムの設計・構築・運用から、脆弱性の診断・分析、インシデント対応まで多岐にわたります。具体的には、ファイアウォールやIDS(侵入検知システム)の導入・管理、定期的なセキュリティ監査の実施、不正アクセスの検知と対処などが挙げられるでしょう。また、新たな脅威に対応するため、最新のサイバー攻撃手法の調査・研究も重要な職務の一つです。
この職種に求められるスキルは技術的なものと非技術的なものの両方があります。技術面では、ネットワークやサーバーに関する深い知識、プログラミング能力、各種セキュリティツールの操作スキルが必要不可欠です。加えて、ハッカーの攻撃手法を理解するため、ペネトレーションテストやフォレンジック技術についても習得しておく必要があります。一方、非技術的なスキルとしては、経営陣や他部署との連携を円滑に進めるためのコミュニケーション能力、緊急時に冷静な判断を下せる問題解決能力などが重要になります。
セキュリティエンジニアのキャリアパスは多様で、専門性を深めてセキュリティアーキテクトやセキュリティコンサルタントを目指す道もあれば、マネジメント側に回ってCISO(最高情報セキュリティ責任者)を目指すことも可能です。将来性の高い職種といえるでしょう。

近年多くの企業が、海外の開発会社や子会社に業務の一部を委託するオフショア開発を導入しています。海外に開発を頼めば日本よりも人件費を抑えられ、開発にかかるリソースの削減も可能だからです。また、ベトナムをはじめ、高い技術力を持つ国に業務をアウトソースすることで、一定の品質を保持することもできるので、オフショア開発は増加する一方にあります。
ただし、海外の企業と仕事をする場合、言語や文化、考え方などの違いによってコミュニケーションをうまく取れず、開発が思うように進まないというケースも多いようです。こうした問題が起こらないよう、日本企業と海外企業との間に立って橋渡しを行うのが、ブリッジシステムエンジニアです。
ブリッジシステムエンジニアの主な仕事は、オフショア先へプロジェクトの概要説明を行ったり、品質チェックや進捗報告、ミーティングのセッティングなどになります。プロジェクトを円滑に進めるための調整業務が大半を締めるため、語学力は欠かせません。しかも、ただ現地の言葉を話せるだけでなく、相手国で使われているシステム開発用語なども把握しておく必要があります。また、日本の常識が通用しない場合や開発スタンスが異なる場合には、互いの文化のすり合わせも行わなければなりません。したがって、プロジェクトマネージャー的立場から、品質管理や進捗確認などを行えるマネジメント能力も重要です。
オフショア開発の増加に伴い、このようなブリッジシステムエンジニアの需要は右肩上がりになっているので、ワールドワイドに活躍したい方は、ぜひ注目してみてはいかがでしょう。

IT業界の技術者と一口にいっても、プログラマー、システムエンジニア、セールスエンジニアなど、複数の職種が存在しますが、ここではシステムエンジニアの役割に焦点をあてていきます。
システムエンジニアは、プログラマーを経てなることができます。主にソフトウェアなどの開発時に開発チームの管理を行います。このためプログラムに関する知識はもちろん、クライアントと接しどのようなシステムが必要なのかを話し合うこともありますので、高いコミュニケーション能力が問われます。例えばクライアントが全くシステムに関して知識のない人でしたら、相手の知識に合わせて話を進めなくてはなりません。知識があるからといって専門用語を使ってばかりいては、逆に不信感を与えてしまうこともあります。またクライアントの希望を正確に拾い上げ、それを確認していく能力も必要です。
その他にもシステムエンジニアは開発チームの責任者として、システムの基本設計の構築やチームの進捗状況の確認、サポートも重要な仕事の1つです。専門的な能力が重視されると考えられがちですが、チーム内を管理したりまとめたりと、広い視野をもった役割が求められます。
これらを踏まえ、システムエンジニアの役割をこなすには、まずプログラマーとして一通り仕事をこなせるようにならなくてはいけません。そしてプログラマーとして一人前になったら、先に述べた能力を身につけていくことで、システムエンジニアの役割を務めることができるでしょう。もし、システムエンジニアだけに留まらない技術者を目指すのであれば、こちらの情報にも目を通しておくことをおすすめします。