先日、
私がオランダに来て、
初めて住んだ家の前を通りかかり、
とても懐かしくなりました。
まだ居住許可が降りていない時、
オランダでの移住手続きを進める為に
住んでいたAirB で借りたお家です。
でも、その家のオーナーの
スペイン人デイビッド。
(スペイン語よみ ダビッド)
私が無事オランダで
居住許可をとることが
できたのは、
彼がいたからと言っても
過言ではありません。
昔から無計画な私ですが、
オランダに来た時も、
移住エージェントに頼んでいたわけでもなく、
とりあえず行ってみれば
なんとかなると思っていました。
でも、すぐに問題に突き当りました。
それは、住所の問題。
お役所の手続きをするのに
AirBで借りている住所では、だめなのです。
当然といえば当然ですね…
私は、デイビッドに、
その時借りていたお部屋を
住所登録できないか
相談しました。
でもそれは、
難しいと言われました。
これも当然でした。
AirBで契約していたのは、
2ヶ月間だけ。
私が出た後の他の人の予約も
埋まっていたのでしょう。
そっか…
気を取り直して、
住所登録できるように、
賃貸契約できるお家を探し始めました。
でも、
それは簡単ではありませんでした。
オランダに来たばかりで、
こちらの会社で働いているわけでもない
外国人に家を貸してくれる
大家さんは、多くありません。
そして、
何より、
まだオランダでの居住許可も
持っていない人に
家を貸したい人の
方が珍しいのかもしれません。
(このときは、まだただの観光客と同じですから)
うまくいかなくて、
凹みながらも、
毎日自転車にのって、
家の内見にいっては、
断られる‥
の日々を送っていました。
オランダに来て慣れないことも多く、
家では、
部屋に閉じこもり気味だった
私でしたが、
デイビッドが、
よく、
「Hiromi, 夕食を一緒に食べよう。
リビングに降りておいで」
といって、
美味しいスペイン料理を
作ったりしてくいれました。
美味しいスペイン料理(私は特にタコの料理が好きだった‥)
を食べながら、
時には、
他の人も交えて
(ゲストルームが3部屋あって、他の人もいたのです)
いろんな話をしました。
そんなある日、
いつものように私が
家探しのための
内見から帰って来ると
デイビットが
「Hiromi 家は見つかったの?」
と聞いて来たので、
「まだだよ‥」
と答えると、
「ここで、登録してもいいよ。
登録できるように6ヶ月の賃貸契約にしてあげる」
「え? いいの? でももう後のAirBの予約はいっていたんじゃないの?」
「いいから。6ヶ月でいい?」
「もちろん! ありがとうデイビッド〜」
突然のことで、
びっくりしましたが、
デイビッドが、
強引にAirBの契約から、
賃貸契約になんとかしてくれたのです。
あの、家探しのストレスから解放され、
救われた〜
と思いました。
やっと住所の問題がクリアでき、
手続きを進めていくことができました。
多分、ホテルに泊まって一人で頑張っていたら、
こんなことは起きなかったでしょう。
毎日顔を合わせて、
いろいろな話をしたから、
だんだん信用してもらえるように
なって行ったんだと思います。
そして、
なんとか私を助けようとして、
ちょっと無理をしてでも
賃貸契約に切り替えてくれました。
デイビッドには感謝しきれません。
そして、コミュニケーションを
通して、人と繋がっていことの
パワーを痛感した出来事でも
ありました。
ここで、住所登録の問題は解決したものの、
それは、ほんの第一歩。
賃貸契約に切り替えてもらってから、
6ヶ月デイビッドのお家にお世話になったのですが、
正式にオランダ滞在許可が降りるまで、
いろいろありました。
その間も
デイビットには、
本当にお世話になっているので、
また、そのことも
書いていこうと思います。