すっかり暖冬で、京都や神戸では初雪が観測されてますが・・・
ホント、今年は異常なくらい暖冬ですね。
昼休みの帰途、橋の手前の梅の木を見たら
今月の6日が母の命日です。
今年は母が旅立ってからちょうど10年目になります。
母は富士山が好きでした。
職場の仲良し会で御殿場方面に旅行した時に富士山のファンになったようです。
母の定年後、1年おきにお正月かお盆に旅行に行こうと提案しました。
母は最初、遠慮していたのですが今まで苦労したんだからと少しくらいの自分へのご褒美をしてあげても良いんじゃない?と兄弟で提案する賛成してくれました。
1回目は夏の能登半島。
2回目は母の希望で富士山の見える所にしました。
3回目、お盆に鳥取の境港。
4回目が最後の旅行となった四国・鳴門~瀬戸大橋でした。
この時、すでに母はリウマチで車椅子生活でした。
バリアフリーのホテルを探したのですが、年末はどこも満室で残念ながら大好きな富士山に連れていってあげることができませんでした。
2回目の富士山の時も年末で御殿場・箱根・山中湖にも予約が取れず、田子の浦のビジネス旅館に予約を取ることができました。
小さな旅館でしたが、女将さんも大変良くして下さり心尽くしのおせち料理も堪能させていただきました。
大晦日に着いた時には雪もまばらだった富士山が、一夜明けて新年を迎えると・・・
百人一首の「田子の浦打ち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ」の通り、見事な富士山が旅館の駐車場から見えました。
母もこれには大感激!!
(この画像は富士市のフリー写真素材を使わせていただきました。)
元旦は、霊峰・富士を色々な所から見せてあげたいと思い、富士宮道路から本栖湖、青木ヶ原、河口湖、山中湖と回り、御殿場から富士山ドライブウェイに入りました。
母のお気に入りは、山中湖からの富士山!
お札に印刷されるくらいですのでホント秀麗な富士山でした。
途中、裾野のドライブインで休憩しましたちょうど1合目くらいあたるのか、頂上見上げるとさすがに首が痛かったです(笑)
その代り、晴れ渡った空に広大な駿河湾、遠くに伊豆半島。
自然の大パノラマを見ることができました。
翌日2日、大阪への帰途も東名高速の牧の原SAまでまるでウチの家族を見送るようにその姿をみせてくれていました。
楽しい我が家の思い出でもありますが、同時にこれが母の好きだった富士山が最後になってしまったのが残念です。
最後の入院をした時も富士山の写真をベッドの枕元に飾ってまた「見に行こう」と言い合ってました。
今年で10年目。
もう10年、、まだ10年って感じです。
今日、お墓参りに行ってきました。
命日には、お経をあげて母の好きだった懐メロや「竹田の子守り唄」をCDでかけてあげたいと思います。
また、東京や静岡を訪れる機会があれば、今度は母の写真を持って行って富士山を見せてやりたいと思います。
ひょっとしたら母の神通力で10年ぶりにオイラも富士山を拝めるかもしれませんね。
富士山が大好きだった母にこの記事を捧ぐ 没後10年目の日に・・・