真夏の夜の不思議な話 | モリちゃんタヌキの大福帳

モリちゃんタヌキの大福帳

気の優しいぽんぽこ還暦+αタヌキです
100均と激安スーパー巡礼が最近の主な趣味です(笑)
安い!美味い!お腹いっぱい!の料理を中心に時には笑い、時にはボヤキもつぶやきます

もう、身体が蒸発しそうですかお(背景透明)

今年の夏は以上ですね・・・

だって自分の体温以上の気温ですから(ちなみにオラの平均体温は35℃台)


仕事の関係上、お盆にますます忙しくなります。いつもより余計に働いております(笑)

(でもギャラはいつもと同じ!)

お盆休みなしヨロヨロ


ところでここで真夏の夜にふさわしく不思議な話を・・・・


学生時代だから、もう30年近く前になりますか。

運転免許取ってやっと運転にもなれてきたころだったでしょうか。

毎週土曜日は自宅に友人たちが集まってワイワイだべったりしてました。


ちょうど夏の終わりごろで、まだ残暑も厳しいころでした。

夕立があったのに大変蒸し暑い夜でした。

駄弁るのにも飽きて、誰ともなく深夜ドライブに行こうという話になりました。


友人のクルマで早速、出発。いつもなら何台かに分乗して阪神高速とか阪奈道路とかをドライブするのですがこの日は人数も少なかったので1台で山をドライブしようということで北摂の能勢まで行こうということになりました。

国道からはずれ山間の府道を走り、亀岡街道から妙見山方面に走っていました。

途中、峠のトンネルを超えてから濃い霧霧に遭いました。

深夜なので対向車は数えるほど少なく危険は少なかったのですが、いつもは走り屋で運転の上手い友人運転が慎重になってます

一本道で道に迷うはずもないのですが、前方に見える景色は薄ぼんやりと幻のように見えます。


助手席にいた友人が運転してる友人に言いました。

助 「えらく今日は運転が大人しいね」

運 「うん・・・、あんまり飛ばす気せんのやわ、何かこの霧が気味悪いし・・・」

助 「何回か走ってるけどこんな霧は初めてやなぁ・・・」


しばらくすると霧も少しずつ薄らいできて、集落の近くに出ました。

運 「どこらへんやろ??」

モ 「地図見てみよか?一本道やから道は間違ってないけど・・・」

地図を見てみるとほぼ目的地の二山手前ぐらい

運 「何か来たことないような道走ってるような感じやけど」

とり合えず位置がわかって車内のみんなが安心したらしく、再び走り出しました。

集落のはずれで府道と村道?が分かれていて当然広い府道の方を進んでいきます。


助 「!!あれ何や??」

モ 「どれ?」

助 「アレ!!なるほど!

停まって車内から見てみると・・・・


青ざめ顔


それは・・・・



倒れて打ち捨てられている鳥居でした。

木の鳥居でした。

事故かなんかで倒れてたのかな?それともお祭り用の臨時の鳥居?


車の事故のような形跡はなく、お祭りとかの形跡もありません・・・。


その後は、目的地に着くまでお互いにその見た光景の事には口をつぐむように無言になりました。

目的地に着いて、自販機で飲み物買って一息ついたときに

誰ともなく

「見たよね・・・・鳥居倒れてたよね・・・」

「うん、倒れてた・・・」


そして帰路に着きました。

「とにかくもう一回確かめてみよう」と友人の一人が言いだし、もと来た道を引き返すことになりました。

天候は回復し、先ほどの霧も消えてしまったようです。


「どのへんやったかな?」

「二又に分かれてるとこやった」


集落には着きましたが、途中の分かれ道も見当たらなかったし・・・

倒れた鳥居ありませんでした・・・。


霧と共に消えてしまったのでしょうか・・・・


そのあと亀岡街道から市街地に出るまでまた車内は無言・・・。

本来なら山越えをして戻るのが最短距離なんですが、山越えは避けて国道をひたすら走り街中を通って自宅に戻りました。


霧の中の幻影だったのでしょうか?夢?

タヌキに化かされた?


今となっては確かめる術もありません。


おしまい。・・・・