1周目、室戸岬、鳶足袋でここまで来ました。

足痛い。鳶足袋でアスファルトを歩いたらあきません

小さい石コロ踏んだだけで声をあげて悶絶します。

室戸岬、大きな青年大師像が海に向かい立っています。

何故か涙が止まりません。

お大師さん
僕の出家人生本当に正解なんでしょうか?

まちがいなら、そー言って下さいよ。

そんな気持ちだったなぁ〜

もう、今の歳まで来ると
そんなの関係ない
お大師さんが間違いだ
と言っても

責任取ってくれと
ゴネますけれど

あの頃は
もし、向いてないなら、
とか、芽が出ないのなら
って

今は出家の縁(ふち)にしがみついて、
離してなるものか

もう、取り返しつかへんわい‼️


泣いた。
青年大師像が眩しくて、カッコ良くって
わんわん泣きました

同じ人間やのに
なんでこんなに違うねん。
お大師さん。
どう努力しても、もがいても
足先に触れる事さえ敵わない存在

弘法大師空海さん

室戸岬に『みくろ洞』と云う洞窟が有ります。
二十歳頃の大師は『虚空蔵求聞持法こくうぞうぐもんじほう』と云う真言の難行苦行を100日洞窟の中で修行されました。

満願の日、明星が大師の口に入り、虚空蔵菩薩様の悟りを得たとされています。

洞窟の入りました。

「ここか?(内心)」

沢山のコウモリが鳴いています。

「こんな所で修行出来るのかな?(内心)」

洞窟の中から、外を見ると
空と海が見える

この室戸で『空海』自ら付けた名前です。

薬王寺から約70キロの遍路道、左耳でずっと波音を聞いてここまで来ました。

雨の日は海が黒く、晴れの日は海は蒼く

「海の色って、空の色なんや(内心)」

改めて、そう感じました。

僕達の心も悩み苦しみがこの波のように途切れる事無く、時には、もう死んでしまった方が楽じゃ無いか⁉️なんて云う大波に飲み込まれそうになる日もある。

青年大師は100日間、空と海に対峙して
誓いました。

「僕はやってやる。この波を断ち切って、大きな鏡になってやる。そして、大海に大空全てを映すんだ。人生尽きるその日まで、心を鏡に保てたら、悩み苦しむ人々を救える僧侶になれるんだ。」

僕の名は『空海』

空を映す海になりたい