企業革命

企業革命・・・①

　弊社は1996年に設立以後、これまでに12回の決算を終え、現在は第13期に入っています。そして既に半期が過ぎようとしています。月日が経つのは本当に早いですね。毎年そう思いますし、その思いが強まっているということは「年」に関するセンサーが敏感になってきているからでしょう。心身の健康状態、経験値の積み重ね、社会情勢etc.・・・色々な条件や状況が合わさってそういう感覚が鋭敏になってきているのだと思います。

　しかし、それだけに反省と改善策を立てて実行していかなければ企業人としての成功はありませんし、弊社の繁栄もありえなくなってしまいます。そこでこの度、会社の事業部を整備し、よりフットワークの軽い機動力ある組織作りに取りかかることにしました。各部署は互いに連携を取りますが、担当責任者の権限を強める代わりに責任を重くします。

　具体的には、１）GET事業部：ジム経営　２）チーム指導部：外部契約　３）営業部：販売に関する全ての営業　４）企画部：新商品・新サービス・イベント等に関する企画　５）指導部：技術指導を含む勉強会の企画運営　６）管理部：経営管理・施設管理　７）総務部　８）50cmClub事業部：タレントプロモーション　等を考えています。

　夢と可能性を考えるとワクワクしますね。

ちょっと一息

九州共立大学経済学部スポーツビジネスコース森部ゼミでは、ある目的を満足させるために体験型教育を重視し、そのための機会を積極的に設けるようにしています。この９月９ー１０日も学生１３名を引率して湯布院カントリークラブへ行ってきたばかりです。

私は自らの経験から、知識×経験＝知恵という仮説を立て、学生に知恵を身につけさせるように心がけています。どういうことかというと、ビジネスの現場、特に商談や勧誘のシーンではクライアントやビジネスパートナー、カスタマーに対する提案について、商品やサービスのクオリティの高さはもちろんですが、それ以外に要求されるスピードやパワー、タイミングが極めて重要であり、非常にスポーツの世界において勝者・強者に求められる条件と酷似しているのです。したがって、長年運動部の活動を通じてスポーツに関わってきた学生たちが馴染みやすいようにスポーツイベントを体験させながら勉強させているというわけです。

今回はTVQの知人を通じて戴いた、第２回湯布院オープンゴルフトーナメントの運営アシスタントという仕事を体験させることができました。学生諸君はプレイヤーに帯同してスコアを管理するマーカー業務、マーカーからの報告を受けてプレイヤーの成績を正確に記録していく速報本部等を体験することになりました。約６時間ぶっ通しで活動したのですが、よく頑張ったものだと感心しました。

なぜなら、彼らは早朝６時に集合だったのですが深夜２時過ぎまで私の部屋で話し込んでいたからです。さすがに業務終了後には一気に疲れが出たようで帰りのバス車中では全員爆睡していました。

パーソナル指導と施設利用料の考え方

　仮にあなたが優秀な指導者だったとして、１回の指導料もしくは1ヶ月の会費をいくらに設定しますか？3000円？5000円？10000円？・・・それともそれ以上ですか？まあ、これはいくらでも良いし、実際に私もパーソナル指導の場合は安くても10000円以上はいただいていますが、それでいったい何人のクライアントを常時抱えることができるでしょうか？ほとんどの指導者は営業が下手だし、顧客心理や市場原理を理解できていないので、志は高くても実入りが少ないというのが現状です。

　施設経営者が初期投資やリニューアル投資にお金を注ぎ込み、他施設との競争力を増したとしても月会費10000円が関の山です。それでどれだけの会員が集まるかというと大したことはありません。せいぜい200ー300人。

　しかし、それだけの会員に対応するためには絶対に複数のスタッフが必要になります。パーソナル指導色を出すだけでも不公平感を出さないためには複数のスタッフが必要です。そうすると家賃、水道光熱費、電話代、文書・通信費、割賦リース代、雑費、消耗品代、保険料etc.に加えて人件費も増え・・・毎日、毎月のランニングコストは半端ではすまないことになります。となると、徹底指導などをうたおうものなら会費10000円は譲れない線となります。でなければ、収益事業にならないからです。もし、内容を変えずに会費だけ5000円にすると途端に赤ランプが点滅し始めます。

　よく、フィットネスの指導者には営利のためにやっているのではないとおっしゃる方がいますが、それは心情や専門職のモチベーションのことであって、経営理念とは区別して考えなければなりません。はっきりと申し上げれば社会的には赤字企業は不要なのです。税金も払えない企業は社会的に存在価値はありません。