Little by little♪ 小学校高学年、漢字伸び悩み
奈良県北部・大阪市を中心に個人家庭教師をしております、もりぐち です。「漢字が得意でない場合には複数のパターンがあって、全て対処法が異なるんですよ。ちゃんと見極めてから方針をたてましょう!」という話題を、ちょうど今、来週の書籍化に向けて執筆している最中です。タイミングよく(?)漢字でお困りの小学生が少しずつ、ほんの少しずつ上向いてきましたので記事にします。症状1 偏とつくりが逆になるもうこれは、偏の知識をつけるしかないのですよね。毎度毎度、さんずい偏って何かなー? 人偏ってどんなのかなー?と問い続ける他ありません。これは結構、大変でしたが最近は左右を逆に書くことはめっきり減ったように思います。症状2 小4の終わりに、小3の漢字がそもそも全て書けないこんなテストをしました。音読み、訓読みに両方当てはまる漢字を1つずつ書いてみよう、というものです。漢字そのもののカタチが書けないのに、熟語を書かせるのは早いのです。ディスレクシアの疑いがある生徒さんも受け持ったことがありますから、カタチそのものが弱いのか、他に原因があるのかは見ておきたかったのですね。結果はこんな感じです。・小2漢字160文字のカバー率 68.1%・小3漢字200文字のカバー率 43.5%この漢字はこうだね、ああだね、なんて言いながら特にこれといった書き取りの宿題も出さず、単語カードに書けなかった漢字だけ追加して課題管理としました。小3漢字だけ、初回のテストから1カ月以上あけて再試験をすると(記憶の仕組みをつかうと1カ月が再確認の時期に一番良い)、2枚分のプリントで92%(54/60)まであがってきましたので、これ以上の確認は不要と考え、次のステップへと早々に切り上げました。症状3 同じ読みをする漢字が使い分けられない実は、こちらの記事→「キをつけようプリント」は、この生徒さんのために作ったものでした。が、正直なところ、思ったほどはうまくいきませんでした。漢字の読み書き以前の問題に、その言葉の意味が分からないので漢字の意味と熟語とが結びつかないから、選びようがないのですね。さらに、しまった・・・が見つかります。この生徒さん、「朝礼」を「長礼」と書いてるのです。よっぽど話の長い先生がいるのかと思いたかったのですが、この他にも1枚のプリント内に驚くような当て字を複数見つけましたので、私は確信しました。なぜこんな初歩的な症状にこれまで気づかなかったのでしょうか、私の失態です。やってしまいました。この生徒さん、熟語の「言葉の意味」がそもそも分かってない・・・・・のです。この話をすると、お母様も驚いていらっしゃいました。文字通り、二人で顔を見合わせました。症状4 覚える!!!が口癖になっていた書けない熟語に対して、国語辞典に書いてある漢字そのものの意味を一緒に調べたり、その意味を使った熟語例を一緒に見たりして記憶の定着をはかっていたのに、もっと大きな問題がありました。それが、「どうしたら次は正しく書けるになるかな?」と問うと、満面の笑みで「覚える!!!」と。しまった・・・・・・。この生徒さんの頭の中に、暗記以外の攻略方法はそもそも存在していないのです。理解するとか言葉の意味を想像するという段階がすっぽり抜けています。中学生になって、確実にコケてしまうタイプです。これは何とかしなければなりません。単語カード(暗記カード)を早々に渡したところが裏目に出てしまいました。ここまでまとめると、「症状3 同じ読みをする漢字が使い分けられない」の原因は、①言葉の意味が分からない②漢字を「選ぶ」という概念がなく、頭に浮かんだものを反射的に書いてしまっている(読み(オン)さえあっていれば何でも良い状態)③漢字や言葉の意味を理解するというステップが無く、なんでも暗記で対処しようとしてしまっているといったところです。このような段階で宿題をむやみに増やし、30回書いて来いなんていうナンセンスなことをしても無駄です。丸暗記ができる容量は人によって異なります。すでに、丸暗記の悲鳴をあげている脳みそにこれ以上むちをうったところで、無意味です。勉強嫌いにさせるだけですね。そういうわけで、改革が始まります。改革案1一つの漢字につき、どのような熟語があるのか、漢字の意味そのものが載っているツールで勉強し直す。使ったのはこちらです。調べて覚える3年の漢字辞典ドリル―3年生の漢字はこれでバッチリ! (漢字パーフェクトシリーズ)/著者不明¥1,058Amazon.co.jp実はこれも、無駄・・・とは言いませんが、本日行ったテストにより問題点が出てきました。が、今日、大きな大きな第一歩を踏み出せたのです。先週は、横どりの動作を私がしても横「取り」と結びつかず、(濁点が邪魔をしている可能性大)、「屋内」が学校の中のことだと思っていたり、カドマツを「角末」と書いていたこの生徒さん。今日、これだけ成長したのです。・オモニってあれやろ、重い荷物やろ!・オンシツってあれやんな、あったかい部屋やんな!と、自分から熟語の意味を言えたのです。漢字分解レベルでも言えなかったこの生徒さんの大きな第一歩でしたドリルを一人でさせても今のところは無駄に終わってしまう実力です。結局、家庭教師である自分ががどれだけ珍解答に対して「ボケ」て、「それは変っ!」と相手の脳を活性化させるかしか道はなかったのか、と思えるほど、ここまで長い道のりでした。あの手この手で、本当にこの間お母様にはご心配をおかけしました。自分の力のなさを感じる日々でしたが、ようやく光が見えてきました良い夏休みになるよう、精いっぱいがんばります。-----奈良県奈良市・郡山市・橿原市・桜井市・大和高田市・田原本町東大阪市・大阪市へ出没する個人家庭教師もりぐちのブログです。平成28年度は残枠1、「木曜日夕方のみ」ご新規の生徒さん受け入れOKです。