「それ、良いですね!分りました。では、明後日の13時お願いします。」
何か嬉しそうな橋田さん。
「先輩何か嬉しそうですね。彼氏出来たんですか?」
思わずコーヒーを吹き出す先輩。
「ビックリした~。彼氏はもう作りません。」
「えぇ~。彼氏いたら楽しいのに~。って私も居ないみたいなもんですけどね」
「ん~。反応に困る」
こんな楽しい空間がめちゃくちゃ好き。
「恭太~。いけそう?」
「ん~。後少しなんだけど、それが分んないだよなぁ。何かが足りない。」
そう言って試作を出して駿太に食べさせる。
「ゴメン。俺には分らない。」
そう言ってオレンジジュースを飲む。
「あっ!分った!兄貴ありがとう。」
何か閃いた様にキッチンに戻って作り始めた。
「食べてみて。」
「だから、俺分んないよ。」
と言いつつ一口。
「えっ?さっきと全然違う。何した?まさか?」
「化学調味料は使ってませんよ。使ったのはこれ。」
自慢げに100%のオレンジジュースを出した。
「さっき兄貴が飲んだオレンジジュース。口の中さっぱりしたくて無意識に飲んだろ?」
「言われてみれば・・・。やっぱお前スゲーな。アンナに試食してもらってOK貰ってくる」
急いでアンナの会社に行き、試食して貰った。
「良いけど、オレンジジュースが勝ってる。一種類のオレンジじゃなくて何種類かの柑橘類を使えば自然になると思う。」
「もうな、俺暇じゃ無いの!2人で会話してくれよ」
「確かに。私もめんどくさいのよ。いちいち録音して渡すの。まぁ明日会って話する覚悟で居るけどね。」
駿太は少しニヤつきながら
「恭太に伝えとく。」
そう言って会社を後にした。
「先輩。ランチと言うなの仕事に行きますよ。」
「ゴメン。急用出来てそっちを片付けないといけないから1人で行ってきて。」
「えぇ~。1人じゃ仕事出来ないじゃ無いですか!意見が偏ります。」
「片付いたら行くから。とりあえず1人で頑張って。」
「分りました。」
とりあえず1人で覆面調査をすることになった。