　小説wings１００号＆３０周年記念号！　おめでとうございます。　だいぶ前だけど。

　むしろもうすぐ一年たつけど。

　この前のブログは2018年に書いてますが、ここから2019年に書いてます。

　そんなぼっちによるぼっちのための感想。

小説Wings(ウィングス) 2018年夏号No.100

875円

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　篠原美季　花幻譚　ヴィクトリアン・プラントハンターの探検

　　虹色のチューリップの噂がはびこる中、女王から「お前ならそのチューリップ探し出せるっしょ？（意訳」とお言葉をいただいてしまったのだった。

　球根を芋と間違えるなんてことあるの？　と思ったけど、ダリアの球根検索してみたら

　これは仕方ないかもしれない。

　しかし料理人が間違えるのはどうなのか。

　物語の鍵を握っているというか中心人物のレベックさん。

　こんなに怪しさてんこ盛りだと逆に何も悪いことはしてないんだろうなと推測。

　色々な謎や怪しさも本人に直接聞けば一発解決なんだと思う。ネイサンの言う通り、単純に言ってないだけって気がする。

　この作家さん、リドルの時は物語の進み方がまったりしててどうにも読むペースが乱される感じだったけど、今回はそれほどまったりはしていない印象。

　しかしせっかちな私はやはり「ゆったりしてるよなぁ」と思う。

　ちなみに私が一番好きな花はシャクヤクです。　（どーでもいい）

　嬉野君　金星特急　花を追う旅

　　思い出を振り返りつつ近況報告の旅。（あらすじ）

　金星特急、こんなに何個も後日談的なもの出されると、個人的には飽きちゃうんですけど。

　（この話、文庫になるのかなぁ…？）

　本編の終わり方が好きだったせいもあるのかな。

　この作品の信者には喜ばれたんじゃなかろうか。

　子育てには周囲の協力が必要ということは同意。

　子供がいる作家さんみたいな書き方だからこの作家さんも子供いるんだろうな、と邪推。

　縞田理理　霧の日にはラノンが視える　真夏の夜の夢

　　最近新入りを見つけられないなと思ってたらもふもふ大騒動！　（あらすじ）

　わーいラノンだ！

　ジャックとレノックスの委員長と不良の様な会話（話し方）が好きです。笑

　もっと会話して良いんだよ？　と思う。

　ラムジーはお兄さんになって、私はもう親戚のおばちゃんのように「あらあら大きくなったわねぇ」と頬に手を当ててつぶやいたくらいである。

　しかし花屋に狼いて大丈夫なのか。小さい時は犬でごまかせたかもしれないけど、こんな青年になってしまったらさすがに狼だと分かるのでは。別に狼でもしっかりしつけられていれば街の人は気にしないのだろうか。　ウルフドッグっていうかウルフだし。犬要素ないし。

　※どーでもいいことが気になる病。

　この話読んで改めて思うけど、狼になると喋れないって、いいよね！　

　なんか最近のラノベってどういう状況になっても言葉通じるからずっとモヤっとしてた。

　そしてラムジーの外見で瓶の栓を素手で開けるのは個人的にかなり（萌え的な）ツボ。ときめくね！

　ジャックのサングラスかけたイラスト格好いいですね。

　サングラスを外したら宝石埋め込んだような綺麗な瞳が現れる……いいですね！

　受賞パーティについてはうまく逃げたな、と思いました。

　やりたいことがあるのに出来ない、好きなことに関われない、というのは物事を進めにくくするご様子。

　ラノンは優しい物語だから癒されますね。

　登場人物みんなに優しさを感じる。悪い人がいないんじゃないかと思わせるし、読み終わると優しい気持ちになれる。不思議。

　テーマエッセイ

　　三浦しをん　この生活、はたして何点…？

　　　三浦しをん、小説ウィングスの存在知ってたんだ…　とちょっと感動した。（ヒドイ）

　　　そしてお父さん面白すぎた。

　テーマSS

　　榎田ユウリ　百年の紅茶

　　　榎田ユウリ大好きなんですが、この作家さん、アウェイに来ると「らしさ」が半減というか、お行儀良い物語にしちゃいますよね。ファンタジーを書くのは苦手そうな気もする。

　　　読んでいるうちに「なんか変…？」という違和感というか不安感を与えるのはうまいなぁと思う。

　　三木笙子　物語の火

　　　今は勝手につく街灯も、昔は手作業で付けてたんですよねぇ。私も点灯夫がいたら絶対見ちゃう。

　　　人の心に明かりを灯すというか、色々な力を与えられるよなぁと思う。

　テーマエッセイ

　　辻村七子　チョコと爆弾

　　　死についてめっちゃ冷静に考えてる。

　　　私は不老不死になりたいくらい死ぬのが嫌なので、こう冷静に考えられる人はちょっとうらやましい。

　和泉統子　青薔薇伯爵と男装の執事　番外編　世界一幸せな

　　有能な部下たちが色々困るお話。

　この人たちはいつになってもワイワイしてるね☆

　退魔伝がキリっと格好良く世界を救うお話だった（？）せいか、こっちの話はリラックスして読めるのだった。

　しかし人間関係を脳内で整理するの本当にタイヘン。

　雲屋ゆきお　青薔薇伯爵と男装の執事　番外編

　　離婚の危機と思われる発言。

　いちゃつきやがって。

　糸森環　欺けるダンテスカの恋　後編

　　ポルターガイスト現象が解決しない。（あらすじ）

　　「人は日常的に嘘をつく」

　これが人間嫌いの理由なのかな？　しかしこんなに言った事全てを覚えられていると怖いなぁ。誇張したり遠慮したりの嘘も許さないわけでしょ？　色々なキャパが狭いんじゃないのー？

　恋愛に関してすごく格好いいことを言っているのに、俺には関係な椅子気にすればいい、にはガクッときてしまった。本当に感動が台無しだ。ちょっと笑った。

　店で起きている霊障に関しては全く解決しないのに、それ以外の事情が色々分かってしまいましたね。

　解決する糸口が見えそうで見えない！

　ところでゴシックとゴスロリは別では。

　平澤枝里子　Oｎｃｅａｐｏｎａｔｉｍｅ

　　大富豪の夫人が作った亡くなった夫そっくりのロボットのお話。

　ずっと悲しんでいればずっと近くにいる気がする、という気持ちはよく分かる。自己満足なんですけどね。

　この物語は切ないのか温かいのか分類できないいい匙加減。

　河上朔　ガーディアンズ・ガーディアン　番外編

　　新米知の聖騎士くんは自分のガーディアンの力を恥じていた。

　平和な世界になってる！　あ、そうだった平和にしたんだった。

　また本編を読み返したくなる物語でしたね。

　ヒースは教育係向いてそう。じっくり話を聞いて、いいところを見つけてくれそうな気がする。そして調子に乗るとヒエンがグサリとする気がする。夫婦で飴と鞭してそう。

　リーリトニアって、世界が平和になったから出てきたのかもなぁと思います。

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　そして、大変申し訳ないのですが、麻城ゆう　人外ネゴシエーター、

　以前からだったのですが、この作家さんと私、相性が悪いみたいで物語を読むのが難しいのです。

　話自体は好きなのですが、なかなか頭に入ってこない。読み進めるのが難しい状態なので、感想は控えさせていただきます……

　すみません、私個人の問題です。作家さんは悪くないです。

　多分、私はバカだから三人称苦手なんだと思います。あと、語彙？　言葉選び？　自分の中の辞書？　がかけ離れているんじゃないかな。

　正直、糸森環も読みづらい。どうにか読んでるけど、読むのに縞田理理の３倍の時間かかってる。

　真瀬もと　シャーロキアン・クロニクル番外編　

　　結婚後に相棒を訪ねる。

　本編読んだことないです。

　ので、

　ちょっとよく分からなかったです。

　なんだろう、友情？　親友？　信頼？　

　他の番外編も本編知らなかったら楽しめなかったのかな？

　新規購入者に厳しい、それが小説ウィングス。

　シャーロックホームズの性格が嫌いな私にしてはすんなり読めたなって思います。

　以上、感想でした。

nw 2018夏

nw　2018夏