中東は土日ではなく、金土休みが多いです。

ですが、残念なことに私は土曜も仕事の予定があったので、今出張の唯一の休みが金曜日でした。

 

ということで、金曜が勝負だったのです!

 ※後で別記事で記載しますが、バーレーンでは一部地域で半暴動化した抗議デモが生じています。

   なので、今回はなるべく安全・近場・短時間で休日を過ごしています。

 

9:30~11:30

 City Centre

 

12:00~12:30

  謎の駱駝牧場

 

13:00~14:00

  National Musium (2回目の訪問)

 

と、駆け足で巡ってまいりましたので、簡単にあらましを記載します。

 

【CItyCentre】

シンガポールで言うところのマリーナベイのような位置づけかと思います。

ホテルも隣接していました。

 

ただ、日本のララポートのような雰囲気もあり、マリーナベイほどの高級志向や華やかさはありません。

 

大型ショッピングセンターという感じです。

もういくことは無いかと思います・・・

 

 

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あんまり、これぞ!という撮影スポットがなく・・・適当にぱらぱらと。。。

 

最初は、ここでお土産変えるかと思ったのですが、残念ながらバーレーンないし中東的なお店はありません。

 

ZARA GAP POLO L'OCCITANE BURBERRY...

 

日本でも見かけるような海外ブランドが多かったです。

 

無印もありました!

ユニクロはなかったな、そういえば。。。

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(写真は暗いですが、施設は明るかったです。念のため)

 

 

【謎の駱駝牧場】

City Centreでがっかりした後は、ハイウェイで一路西へ向かいます。

 

道中、これぞ中東!といったナツメヤシの木・青い空・砂色の住居が並びます。

単独行動していたら道に迷う自信があります!

景色が変わらないですから・・・

 

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と、そうこうして到着したのが謎の駱駝牧場!

 

↓まどろむ大人

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↓好奇心旺盛な子供

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この牧場、めちゃくちゃ広いです。

そして、駱駝が何百頭も飼育されています。

 

にもかかわらず、入場料無料なPrivate施設でした!謎です・・・

 

思いのほか数が多く、巨大な駱駝に興奮しつつ、早々に撤退。

MERSとラクダの関係が疑われていた時期もあったので、長居は無用です。

 

 ※厚労省 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers_qa.html

   がっつりラクダを撫で回していた欧米人もいました。

   もしかして、ラクダとMERSの関係は彼らの国では完全否定されているのかな・・・?

   まぁ、触らぬ神になんとやら・・・ですね。

 

【Natioanl Musium】

最後に訪れたのはバーレーンの国立博物館。

実は、昨年バーレーンを訪れた際もここには来ていたので、今回は短時間でテンポラリだけを見てきました。

 ※入場料1BHD=300円くらい

 

↓横に現代アート美術館もあります。 

  とにかく土地が広大!

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~展示物を撮るのはご法度と思い、撮影は控えました~

 展示内容のメインは、紀元前からのバーレーンの歴史(Dilmun文化というやつ)

 近代におけるバーレーンの生活様式・文化の説明(蝋人形たくさん)

 宗教的な遺物の展示(コーランの石碑など)

 

 といった具合で、なかなか壮大で面白い博物館でした。

 さすが、国立博物館ですね!

 

 

以上、観光情報でした!

 

過去には、このほか要塞遺跡跡であったり生命の樹も見にはいきましたが、一番おもしろかったのはやはり国立博物館ですね。

 

そういうのが好きな方は是非訪れてみてください!

 ※説明は全て英語とアラビア語の併記です

つい先ほど、日経のある新聞記事の短評を記させていただきました。

http://ameblo.jp/moravcik/entry-12240025805.html

 

以下、私の備忘もかねた細かい業界話です。

 

【いまさらですが、はじめに私の認識や薀蓄】

◆SAPとは(正確な詳細情報はググるのです!)

 国際および日本国内で第1位のシェアを誇る大企業向けEPRアプリケーション群を提供している、ドイツ本社な巨大企業ないし彼らが提供する某アプリケーションの名称。

 

 SAPは業務関連アプリケーションを自社開発するだけでなく、他社の買収や提携などを行いSAPに“取り込んだり”、“親和性を高める”こともある。

 

 例えば、正解的に有名な出張管理・経費生産システムのコンカーを買収したことには、みんなも驚いたと思う。(しらねぇよ!!ですよね。普通そうです)

http://www.publickey1.jp/blog/14/sapsaas.html

 

 呼称は“サップ”が正式なのですが、私は頑なに“エス・エー・ピー”と呼んでいます。

 バーレーンでのプレゼン中もそうですが、正直“サップ”という発音がしにくく、一瞬クライアントが“ざっと?わっと?なんていった??”的な表情をするため、それを気にかけると流暢なプレゼンができないためです・・・。我ながらしょぼい理由ですね。

 

◆ERPとは(正確な詳細情報はググるのです!) 

 Enterprise Resource Planningの略語なのですが、正直私自身、概念上&システムアプリケーション上の線引きについて、厳密にはわかりません。

 ただ、一般的な事業会社の中心的な一連の業務を全て賄えるシステム機能のこと、という理解でよいと思います。

 

 以下のような機能が一揃いしているようなシステムのことです。 

   ①顧客管理

   ②受注管理

   ③PJT進捗管理

   ④製造管理

   ⑤購買管理

   ⑥在庫管理

   ⑦債権管理

   ⑧債務管理

   ⑨会計帳簿管理

 

 ただ、これらのうちどれが欠落していたらNGなのか、といった条件については不明です。

 

 経験上、クライアントによっては”⑦⑧⑨の、会計部署だけで完結するようなSAP機能だけが欲しい”というような要望もあります。

 大抵は将来の拡張性を見越してのSAP導入ですね。

 

【役割と役者について】

一般的には、以下の3つの役回りがります。

 

 ①SAPのようなERPなどの基幹システム用アプリケーションの提供元

 ②それを活用して業務変革を望むクライアント

 ③SAPを設定したり、クライアントの業務内容の再構築を行うベンダー

 

①②は前提なので不可避ですね

 

③については、極々まれにクライアント自身でやりきってしまうことも無くはないようですが、普通は外部ベンダーを雇います。

また、③について、システム設定だけで事足りる状況であれば、SAPとパートナーシップを結んでいるベンダーさんからSEを招き、クライアントとベンダーでやりきります。

 

ですが、より一般的にはSAP程の大規模なERP導入を目指すのは、大規模なシステム変革と業務変革を試みるクライアントが多く、そのため幾百~幾千億円規模のPJTになります。

 

そうなってくると、業務変革のアドバイザーとしてコンサルが関与します。

あるいは、システム導入PJTのマネジメント役として、関与します。

 

なお、システム実装・構築の担当としてコンサルが関与することも往々にしてありますが、それは“コンサルファームの人がSEの仕事を担う”ような状況になります。

 

【SEとコンサルの違い】

いろいろな業界本が流布しているので、それらを見てみるのも面白いと思います。

私の意見ですが、一人ひとりの人間に着目すると、SEとコンサルの肩書きの違い=単価の違い、であって、能力の違いではないです。

 

 Q;SEができることがコンサルはできないのか?

 A;できる人も要れば、できない人もいます

 

 Q;コンサルができることがSEはできないのか?

 A;できる人も要れば、できない人もいます

 

一方、単価設定を行っている会社(法人)に着目すると、SEベンダーとコンサルファームの違い=実現力の違い、であって、それが単価の違いに繋がります。  

 

費用対効果の点も含めて、両者のビジネスモデルや供給できるサービスが異なるから、SEとコンサルは違う。。。と理解するしかないですね。

 

ともあれ、(私の経験則ですが)業務も語れ、PJTマネジメントの素養もあるコンサルが、システム実装構築を担うこともありえます。

その場合、そうでないSEが担うよりも総合的に品質の高い成果物が期待されます。

 

一方、PJTの各フェーズを区切ったときに、特定フェーズはコンサルじゃなくSEに担わせて総合的な予算を下げる、という管理をしたほうが合理的なことも多くあります。

 

 “なんで単価の高いコンサルにプログラム書かせてるんだ?SEにやらせろ”

 

とクライアントが話すのをよく耳にします。

 

一方、海外案件にばかり携わっているコンサルな私の正直な思いは以下です。

 

”海外ユーザーの業務用件や各国音法的用件の理解が浅いSEだけでシステム実装を行うと、後続で手戻りが発生する。なので、総合的には結局コストは同じと考え、専門知識を持ったコンサルシステム実装段階で入れ、PJT進捗と成果物の品質を高めるべき”

 

それができるのが単価の高い“コンサル”なんですからね。

 

とにもかくにも、コンサルが必要なPJT難易度なのかを正しく見極めることが、クライアント・SE・コンサル全てにとっての幸せに繋がっています。

一番最悪なのは、“できもしないことをやらされるSE”、“納期変更と追加予算ばかり求められるクライアント”、“低単価競争を強いられるコンサル”となってしまうことだと思っています。

 

【IoTとERPについて】

さっきにも書きましたが、ERPは受注管理や購買管理、製造管理などのアプリケーションと経理のようなバックオフィス的なアプリケーションが一まとめになっています。

データソースが同じなだけでなく、データ同士が連携しあうため、自動処理が豊富にあります。

 

これは、中・大規模クライアントの各経営企画を考える上で、また財務データのアカウンタビリティを考えるうえで、いまや必要不可欠といっていいほどの機能ですね。

 

IoTとERPが連携するようになると、特に製造管理と受注・購買・管理管理の観点で、新たな境地が広がることが期待されます。

私自身は会計に特化したコンサルなので、IoTによって棚卸し管理や製造工程における歩留まり率の管理などが変わってくるのだろうと、期待しています。

 

一方で、製造工程をリアルタイムで把握することまでは、会計的にはとくには不要なのではないか、と思っています。

それを知ったところで会計上・経営上おおきな意味があるのか、という点については、まだ明確な答えを私が有していないためです。

(営業やロジスティックスや製造部門からしたら、垂涎だとはおもいます)

 

【安川情報がどういう役回りになるのか

これについては、まだまだ見えていないです。

 

ERP導入を得意としてきたコンサルファームがIoTにも興味を示しているのは当然のことです。

一方、安川情報のようなIoTを提供できるような事業会社が、ではERPの導入も担えるのか、という点が腑に落ちないのです。

 

IoT部分はうまく動いても、基盤部分のERP(SAP)がチープ(失敬)だと本末転倒です。

そうならないために、必然的にSAP導入にリッチな経験があるコンサルファームとの協力関係が不可欠になるのではないかと思うしだいです。

 

 

そういうわけで、いつになるかはわかりませんが、近い将来にも安川情報・IoT・ERP(SAP)というワードが日経新聞に載るのではないでしょうか。

 

非常に興味があるところです!

 

 

以上、備忘でした。。。

安川情報、工場IoT化支援 生産進捗を即時支援
日経20170120
(赤字原文ママ)
 
安川情報システムはあらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術を活用して工場の生産効率化を支援するサービスを今夏にも始める。自動化工程と人手に頼る工程が混在する製造現場でも、製品の生産計画や進捗状況などの情報をクラウドで一括管理・即時共有できるのが特徴。
 
とのことで、早速、以前記しました「2017年の非IT企業の活用例!」のひとつになるであろう話題のタネが、日経に踊りました。
 
一見、この記事だけ読むと、はて・・・それが何か?と思うかもしれません。
が、そんな凡庸な記事が速報にはなりませぬ!(たぶん、ですが・・・)
 
SAPベースにしたBPRを生業にしたコンサルタントな私として、看過できないポイントは記事最後部の↓でした。
 
販売管理などの基幹業務系のクラウドサービスとの連携も可能。生産状況に合わせた部品調達などが可能になり、さらなる稼働率向上を図れるという。
 
以前、別ブログで「安川情報がSAP-HANAと連携して何するんだ?(2016年3月ですね)」という趣旨の記事を書いていました。 
http://ameblo.jp/moravcik/entry-12137573241.html
 
当時は、この元ネタにした日経記事の内容のせいで(というか私の理解不足)、まったく何がすごいのかに考えが及んでいませんでした。
 
いまになって、ようやく潜在能力の高さというか、時流に乗っている、という意味でのすごさがわかりました。
 
今後、既存のERP導入や導入後のビジネス変革を生業とする各種ベンダーないしコンサルティング・ファームとの統廃合ないし、提携あるいは部分的な協力関係の構築、などの話題が生じたりするのでしょうか。
 
安川情報に限らず、IoTとERPがセットになった話題が今後も紙面に踊ることでしょう。
もちろん、フィンテックやブロックチェーンといった旬なITバズワードとERPも愛称が良いはずです。
 
AIとERPは...なんとなく、ちょっと違うのかもしれません。
併用されることはないんじゃないでしょうか?
 
とかいいつつ、これも私の理解不足でしょうね。。。
また半年ほどしたら、AIとERPにまつわる新聞記事が紙面に踊り、私がまたブログを書き、この記事を引用しているのでしょうね。
目に浮かびました。
 
ということで、面白い記事でした!
 
【ちょっとマニアックな話・・・備忘的な・・・】
を書こうと思いましたが、次のブログに書きます。 
長くなりましたし、【新聞】短評というより【仕事】な話になりそうなので。