思えば主人は変わった価値観の持ち主でした。

誕生日やクリスマスなどのイベントには全く無関心。
単に365日のうちの1日でしかない。単なる平日という感覚。

もちろんプレゼントを欲しがることもなく、相手に何かプレゼントを
あげるつもりもない。

自分がどうしても欲しいわけでもないものを貰っても困るし、
同様に相手に対してもそういう考えなので何かをあげることは無意味。
欲しいものがあるならそれぞれ自分で買えばいいじゃないか。
そんなドライすぎる感覚の人でした。


聞いてみると、子供の頃から誕生日やクリスマスに家族で何かを
したことがないんだそうです。

ケーキを食べるわけでもなく。誕生日にプレゼントをもらったこともない。
クリスマスに至っては枕元どころか手渡しですら何もなかったそう。


「幼稚園のときにはすでにサンタなんていないって知ってたし。
うちには1度も来た事なかったからね」


彼がとても可哀想でした。本人は今は特になんとも思っていない
だったけれど、子供の頃は悲しい気持ちになったりしたんじゃ
ないでしょうか。友人たちの楽しそうな話を聞いて、

「どうしてうちは・・・」

って思ったこともあるんじゃないでしょうか。

成長していく中で、そんな思いを何でもない事として塗り替えていく
途中でなにかが歪んでしまったんじゃないか。
そんな風に思いました。


私と付き合い始めて、プレゼントのくだりは彼の言い分も理解できたし
私もどうしてもプレゼントのやりとりがしたかったわけでもなかったため
その点は尊重しました。

その代わり、お互いの誕生日にはそれぞれの食べたいものを食べに
連れて行く。
クリスマスには最低限、ケーキは買ってきて一緒に食べようって事を
決め、今もそれは続いています。

本人は、単に私が甘いものを食べたり外食がしたいだけだろうと
笑いますがあせる


一緒にイベントをこなしていく中で、子供の頃にはできなかった事を
今めいっぱい楽しもうと思ってくれればいいなと思ったんですけどね。
いつの間にか「イベント=特別でもなんでもないただの1日」と結論付け
しまった彼の心を動かすことは難しいみたいです。


それから、挨拶をしないという点にも驚きました。

おはよう、おやすみ、いただきます、ごちそうさま
自分から言うのを見たことがありません。
よその家でご馳走になった場合はいただきますのくだりは言っている
ような気もしますが、私と2人だけの時や友人たちとの外食の時には
何も言いません。

これらも子供の頃から習慣がなかったようです。


子供の頃からずっとこれらの挨拶を躾けられてきた私には
はじめ、とても信じられませんでした。


今は朝、私から「おはようー」と言えば眠そうな顔のまま片手を上げ、
「おやすみ」や「いただきます」「ごちそうさま」を言えば
「・・・っす」とささやくように呟く。

これでもかなり改善されたものです。
もちろんこれらは全て、彼が自分から発することはありません。
私が声をかけて初めて帰ってくるものです。

お仕事ではきちんと挨拶はしているようなので、外では特に問題は
ないのでしょうね。


挨拶と言えば「ありがとう」と「ごめんなさい」も言わないですね。
特に「ごめんなさい」は聞いた記憶がありません。
酷くプライドが高いのか。おちゃらけて「そんな怒るなってーw」と
ごまかそうとすることはよくあるけれど、きちんと謝罪するところは
ついぞ見たことがありません。

「ありがとう」ははじめの頃は言っていたような気もしますが、
今現在は「よしよし」や「ん、ご苦労」などの表現ばかりです。



私が主人と知り合ったのは職場でした。

当時事務員として入社した私と、すでに職場で働いていた主人。
あまり愛想はなく少々とっつきにくい感じではありましたが、
いつも自信満々で姿勢が良く、たまに見せる笑顔や優しさに惹かれて
いきました。


付き合うようになったのは私が入社してから約1年後。
交際を申し込んだのは私からでした。

付き合いだしてからすぐに主人の部屋での同棲を開始

元々私は1人暮らしをしていたため、しばらくの間は私の両親には内緒に
していたのですが、さすがにこのまま内緒で同棲し続けるわけには
いかないだろうと、2人で私の実家へ行き、結婚を前提に考えていると
の主人の挨拶を経て両親からも同棲の許しを得られました。


ただ、今になってですが。
1人暮らしの時のまま借り続けていた私の部屋から主人の部屋への
完全引越しの際、不用品を持ち帰ってくれていた両親が言うには

「あの時、大きな荷物(鏡など)を運び出していた時も彼は
全然手伝おうとしなかったのがちょっと引っかかっていた」

そうです。私は片付けに夢中だったので全く気付きませんでしたが。
単に、気遣いが少し足りなかっただけじゃないかとも思います。
(私自身、気が利かない性格なのでそういった事が多々ありますし)


社交の塊のような父と人付き合いの苦手な主人なので、
父からするとそういった部分が目に付いたのかもしれません。


同棲は上手くいっていたと思います。
お互い仕事をして、家賃、水道光熱費などは主人が。
食費として私が月に3万円

そうやって狭いワンルームで2人、肩を寄せ合って生活していました。


家事はきっちり分担はされていなかったけれど、お互いが
できる時にしている感じでした。
普段は私の方が早く仕事が終わることが多かったので、晩御飯は
早めに帰る私が作り。

掃除は目に付いた方がその時に。

洗濯も私が干しやすいようにまとめて彼が干す。

そんな風にやっていました。

今書いていて、当時がとても懐かしく感じますね^^
今、主人の元から逃げるように離れ、実家に帰ってきています。

子供の頃からの友人が言うには


「恵美は、ご主人からモラルハラスメントにあっている」んだそうです。


モラルハラスメント。調べてみると今の主人と私の状況に驚くほどぴったりと
当てはまっていました。

モラルハラスメントについての文章を読んでいくにつれ、とても怖くなりました。


ですが、主人にもとても良いところはあるんです。
実家に帰ってきたばかりだけれど、1人きりで家にいて仕事に行く主人を思うと
今すぐにでも帰りたくて仕方がありません。

友人や私の両親は離婚を望んでいます。
でないとこれからも辛い思いを繰り返すだけ。いつか私が壊れてしまうと。

けれど、まだ私の気持ちが揺れているため、しばらくの間は主人から離れて
心を休め、よく考えるようにと時間をくれました。


この時間を利用して、過去から現在までの出来事を書き出していくことで
自分がこれからどうするのが一番いいのか見えてくるのではないかと思い
ブログを立ち上げてみました。


つたない文章ですし、支離滅裂な点も多々あるかと思いますが
読んでいただけるとありがたいです。