お互いの似たりよった共通点とは、(前回の続き)
(1) 働き方に対する考え方
(2) 語学学習経験がある
(3) 海外勤務経験がある
(4) 時事問題に自分なりの考えを持っている
(5) 世代が近い
これら5つの共通点によってお互いの興味関心が面白いほど重なり、話題が尽きることはなかった。
モタさんは博士課程を中退し、日本で9年間電子部品を生産する企業で働いた経験がある。
その後は退職され現在は翻訳家のフリーランスをなされている。将来はどこの国でも働ける日本語教師を目指すという。
彼のバックグラウンドと今後の展望を聞いただけでワクワクする。
(1) 働き方に対する考え方
こんなたとえ話を聞いた。「会社という檻の中にたくさんのヒツジがいて、そこにイヌが1匹いる。そのイヌはどう足掻いたって、群れを成したヒツジにはなれない。無理してヒツジになりきる必要もない。そんな檻からは出たほうがイヌらしい生き方ができる。」と語った。組織の一員ではなく個人で成り上がっていくと豪語したときは印象的だった。
フリーランスの道を目指すわけではないけれど、外資系企業で働き日系企業との違いを自分で確かめると、僕のこれからの展望を伝えた。モタさんは僕の夢に共感していた。
(2) 海外勤務経験がある
モタさんは会社員時代タイにある工場へよく出張に行った。そのため現地の社員と業務をこなすことがどれだけ難しいかを知っている。
上司から「タイ人と同じような仕事をするんじゃない」とお叱りを受けた経験があるのは、なまら親近感が湧いてしまう。
(3) 語学学習経験がある
英語学習に嗜んできた者にとって一度は開いたことがあるであろう著書、”瞬間英作文”を知っていることや、第2外国語の習得に励んだ経験がある。
タイに長らく住む日本人在住者がごまんといるが、タイ語を日常会話程度まで操る日本人はごく一握りである。「タイに何年も住んでてカラオケやそっち系のお店はやたらと熟知しているのに、タイ語を話す人にはお目にかかったことはない。
あなたみたいなベトナムに住んでベトナム語を操る人は非常に珍しい。」と尊敬の眼差しで見てもらえた。
(4) 時事問題に自分なりの考えを持っている
関心がなかったり、考え方が異なると時事問題について話しても全く会話が弾まない。日本で生活していても、まじめに話す機会はそれほど多くないだろう。それがベトナムで同じ思想、同じベクトルを向いた人とワイワイ話せる時間と言ったらどれほど気持ち良いことか。Twitterでちきりんやホリエモンをフォローしているあたり、もう似たり同士なんだと認識。
(5) 世代が近い
僕とモタさんは8つしか年が変わらない。だから、面白いくらいウマが合う。遠い世代と交流して新たな知見を得ることも大切だけれど、近い世代と交流することはお互いの共通認識がすでにあるので、めちゃくちゃ話しやすい。変な気を使う必要もない。
今回のサパ旅行ではずっと1人旅だった。しかし、ハノイに戻ってきたら1日の観光だが、2人旅になった。1人旅もいいけれど、誰かと話せて旅を共有できる素晴らしさも同時に実感。やはり旅というのはバランスでずっと誰かといると気疲れしてしまうけれど、程よく誰かと一緒にいる時間は新鮮で楽しみ方がまた変わる。旅最終日に出会いがあって本当によかった。