バーフバリ伝説誕生&王の凱旋みましたー!!
カッタッパのお芝居が良すぎて大好きになってしまった…。
物語全体の印象は、なんかめちゃくちゃリアルだったな…。いやもちろん舞台設定自体は架空の国のファンタジーなんですが。
登場人物がすごくリアルだった。
こういう人いるいる〜ってなる。いないのにw
「こういう長所を持ってる人は、だいたいこういう短所も持ってる」
という描写が、現実とズレてなかった。
(例えばデーヴァセーナのはっきり言うのは良いけどはっきり言いすぎちゃうとことかね。知らぬのですかは草wさすがにw)
シヴァガミもバーフバリもバラーラデーヴァもデーヴァセーナも其々傑出した人物だけれども個性が強く、それぞれの短所(というか「ある一面」のほうが正しい表現かな)が形成した絶妙なひずみから悲劇に至る…という描写がリアルでとても良かったなあ。
ラストはカタルシスにひたれて、悲劇で終わらせないところも良かった!
ところで、バラーラデーヴァが歪んだのはバーフバリと比較され続けたせい、という説をよく見かけるけど、そうじゃなくて普通に父親のせいじゃない??父親が「自分の代わりにバーフに勝て」というメッセージ(有言無言の)をことあるごとに送り続けてきたから、バーフに勝れないと「ぐぬぬ…」となってしまうわけで、そうじゃなければ「ぐぬぬ…」とはならなかったのでは?
あとシヴァガミの判断が徐々にズレていった理由…。
あれはシンプルに、「あの夫を抱えながら国政をして、かつ、ゆくゆくは権力を争う立場にならざるを得ない二人の子供たちを上手いこと育てていく」という無理ゲーを数十年にわたってやってのけた彼女でも、さすがにその負担が限界に来たってことじゃないですかね、シンプルに。
「どちらかを王にしなければならない」
その精神的負担は彼女自身も気付けないほど大きなものだった。
ただそれだけのこと。
でも「ただそれだけのこと」の積み重ねが「運命」なんだよな〜。