ただ何も言わず
涙だけが流れた帰り道

夕焼けが照らす
家の中を 光に包まれて
行先を示してる

止まった針は 未だ動かず
あなたの世界をその時刻で
止めたまま

止めたまま

風が吹くと思い出す
まだ若かりし頃のこの風景
頭の中にある そう 「この風景」

さようならと手を振ってから
随分経った 寂しさと溜息 夜空に消えた

いつか永遠を誓う日が来るというのに
この手はいつまでも掴まないでいるのさ

丘の上に立つ 波の音を聞く
灯台が夜の海をグルグル回るライトで
照らし出す

さようならは言えない弱い僕
目を閉じて 沢山の思い出 蘇る

帰り道も あの町も
皆思い出 思い出で 終わらせる 世界