Q1  安静時痛がある症例に対する徒手的機能診断の手順として最も適切なものはどれか?

A1 ②

①問診→触診→視診→自動運動→他動運動

②問診→視診→触診→自動運動→他動運動

③問診→視診→自動運動→他動運動→触診

④問診→視診→自動運動→触診→他動運動

 

 安静時痛がある場合の徒手的機能診断の手順として、正しいものは②です。

 因みに安静時痛がなく運動時痛のみある場合は④となり、疼痛がなく可動域制限が主体となるケースに関しては③が正解となります。

 

 

Q2 モビライゼーションのgradeに関する説明で、間違っているもの1つを選んでください。

A2 ③

①関節の遊び(joint play)はグレード2で評価する。

②疼痛治療はグレード1-2で行う。

③可動域制限は、最初はグレード2で行う。

④グレード4を用いる治療法も存在する。

 

可動域制限治療の際のグレートは3で行います。

 グレード2で実施するのは疼痛治療の際、およびjoint play(関節の遊び)の評価を行うときです。

 関節マニピュレーション(いわゆるスラストテクニック)は、一時的ではありますが、グレード4の力に達するといわれています。治療法として用いられることはありますが、疼痛増悪するリスクも大きいため、当会では推奨しません。ちなみに関節マニピュレーション(いわゆるスラストテクニック)の定義は最終可動域あるいはそれを超えた範囲でのスラスト(thrust=manipulation)運動と定義されます。

 

 

Q3  凹凸の法則に関する内容で間違っている内容を1つ選びなさい。

A3 ③

①凹側の骨が可動する際、骨運動が生じる方向と同側方向に転がり・滑りが生じる。

②凸側の骨が可動する際、骨運動が生じる方向と対側方向に転がり・滑り運動が生じる。

③凹の法則で動く関節のモビライゼーションを行う際は、対側方向に可動側の関節面を動かして治療する。

 

凹の法則で動く関節のモビライゼーションを行う際は、同側方向に骨を動かして治療します。また、凸の法則で動く関節の場合は対側方向に動かして治療します。

 

 

Q4 治療面に関する内容で、間違っているものを1つ選びなさい。

A4 ①

①治療面は凹側の関節面の底面もしくは凹側の関節面の垂線である。

②凹の法則の関節が動くと、治療面は関節の角度が変わるにつれ治療面も変わる。

③凸の法則の関節モビライゼーションを行う際、その関節の角度が何度であろうと、治療面は変わらない。

④治療面は関節モビライゼーション、joint play評価を実施する為の基準の線となる。

 

 治療面とは、骨の長軸と凹の関節面の最深部が直角をなす線、あるいは関節凹面の接線であると定義されます。

 

 

Q5 治療効果判定に関する内容で間違っているものを1つ選んでください。

A5 ③

①治療1つ1つ行うごとに、治療効果判定を実施し、行った治療が適切であったかどうか検証する。

②問診で得られた症状誘発動作も効果判定のベースラインとなる。

③黄信号判定となった際、その治療より強い刺激の治療は赤信号となりうる可能性があるため、実施は避ける必要がある。

④青信号となった場合は、その治療刺激と類する刺激の治療は行っていいと判断できる。

 

 黄信号判定となった場合、さらなる刺激の強い治療を行うと、赤信号になってしまう事は決して0ではありません。ですが実際の所は刺激が弱すぎて疼痛軽減あるいは可動域改善の治療効果が表れないという事の方が多かったりします。ですので、さらなる刺激強度の治療を実施してみる必要がありますので、実施を避ける必要はありません。

 

 

Q6 問診・触診に関する内容で、間違っているものを1つ選びなさい。

A6 ①

①問診しながら疼痛部位を触診し、疼痛部を把握することが治療の原則である。

②問診はただチャートの確認項目を埋めるだけでなく、何が問題なのか、どのような症状なのかを推論を立てながら進めていく。

③触診指の圧を変えて、どれくらいの深さ・層に問題があるのかを探る触診方法をレイヤー触診という。

④圧痛点がうまく触診でとらえられない場合は、関連痛の可能性がある。

 

 第1問で出てきた、徒手的機能診断の流れを参照としてください。安静時痛が生じている場合でも触診の前には視診を行い、疼痛がある部位がどのような状態になっているのかを確認してから行います。

 

Q7 関節の遊び(Joint Play)に関する内容で誤っているものを1つ選んで応えてください。

A7 ④

①身体の関節の遊びは、関節の大小問わず、平均として5mm程度はある。

②可動域制限がある関節の多くは関節の遊びは少なくなっている。

③関節の遊びが小さくなっているものに対して、可動域制限の試験的治療としてPIRを用いることがある。

④脊柱で、関節の遊びが大きい部位と、小さい部位がある場合は、遊びが大きい部位のスタビライゼーションを優先する。

 

 遊びの小さい部位と大きい部位が混在する場合は、遊びが小さい部位のモビライゼーションを優先します。そこから遊びが大きい関節のスタビライゼーションを実施します。

 

【追記】

質問がある場合は、以下メールアドレスでもお受け賜ります。

moonshirokane69(A)yahoo.co.jp

(A)は@に変換してください。