moonpool

moonpool

〜魂のため息〜

Amebaでブログを始めよう!


思いつきで作って見ました。

炒めたレバーにフレッシュプルーンをバターで炒めソース的な感じで添えて見ました。
可もなく不可もなくといったところ、
夏祭り
待ち合わせ場所

浴衣姿の君は
いつもよりも大人びて見えた

自分の顔よりも大きな
わたがしを頬張って
笑顔で手を振る姿に
いつもの君を見つけて

何だか少し、ほっとしたよ

無邪気な瞳で
「ねぇ、食べる?」

その言葉が
どんな意味を
どんな力を持っているのか
知っているのだろうか

ただ甘いだけのわたがしが
ほら、特別なものに・・・

そんな気持ちを
悟られないように

僕はガンダムのお面をかぶり

知ってか知らずか
君は悪戯なウインクをして
アンパンマンのお面をねだった

賑やかな人込みは僕に味方して
君との距離を自然と縮めてくれてさ

「はぐれないように」
そんな言い訳が出来て
手をつないだんだ

だけど

何を話せばいいのかな?
伝えたいことはあるのにな

うまくいかないんだよ

ほら、こんな僕だから
神様は意地悪をする

ぽつぽつ雨が降ってきた

急いで雨宿りして

君は濡れた髪を整えながら
花火大会の心配をしている

僕はどこかうわの空で
手にしていたわたがしを
ぼんやりと眺めている

雨に濡れたわたがしが
すっかりしぼんで
割り箸が透けて見えるよ


「ねぇ、たべないの?」
そう言いながら君は
僕の(もともとは君の)わたがしを奪い取って
舐めている

「ほらっ」と
ガンダムのお面を剥ぎ取られ

「お面なんてしてるから食べられないよ?」と
ちょと怒った風な口調で
でもやわらかな言葉で
「アンパンマンは知ってる?」

「ああ、知ってるけど?」
そんな僕の言葉をさえぎるように

にっこりと微笑みながら
「わたしがわたがし」呟くように・・・


神様は親切だから雨を降らせたのだろうか?

僕のクチビルに甘いわたがし



雨上がりの夜空、花火