あなたの存在は


確かに私の中にあるのに


記憶が薄れていく


不意にありありと浮かぶ事も


少なくなって来た


あなたとの思い出の端々に


あなたのぬくもりや香り


まだ思い出せるけど


薄れている気がする


それで良いとも思う


あなたの声も、言葉も


充分私を満たしたって事だよね?


もう、別の道を歩んでも


良いって事だよね?


思い出に浸る時間が


終わろうとしている


あなたを思い出さずに


前に進めるって思えなくて


ずっと立ち止まっていた


まだ、引っかかってる


まだ、ここにいたいと思っている


でも、運命は勝手にまわりだす


ここにいさせては


くれないみたい


思い出に浸っていたい


あの幸せな日々を忘れたくない


そう強く思っても


リアルはずっと引っ張ってくる


重くて、重い足取りなのに


どこにも行きたくないのに


あなたが、あの日のように


隣にいてくれたら


どこにでも行けたのに


もう無理なのだとわかっていても


あなたの手なぬくもりが


忘れられない


一人で頑張れるかな


怖いよ


新しい事に踏み出すのは


勇気がいるよ


この世界で


あなたがいないこの世界で


私は生きていかなければならない


会いたいよ


もう一つの私の魂