第29話「ハイカキャンプ宿泊敷地内」
いつものごとく、にきくんが教えてくれる。
「ここのオニオンリング上手いぜ。」
って。見ると、私のロッジ内にある屋台もどきカフェテリアとは比べようがない、ちゃんとした喫茶店みたいなお店がある。
「あ!あそこのハックルベリーシェイクも美味いよ。」
って言われた方を見ると、出店のアイスクリームやさんみたいなのがあって人がたくさん並んでいた。
あんなに並んでるって事はほんとにおいしいんだろうね。
「あっちにいけばボードショップもあるよ。オレ行くよ。」
っていうのでついて行った。
行って見ると「EXIT REALWORLD」っていうボードショップがあった。
う~んこれも、私のキャンプのショップもどきと比べ物にならな~い。
絶対絶対、こっちのがいい!
中にはもう私が興奮するような商品がいっぱいだったよ。
前にも言ったけど私はBURTONが好きだ。
BURTONが好き=REDが好きGRAVISも好きだ。
その商品がいっぱいそろっていた。
日本では品薄でなかなか買えないRED商品まである。うれしいぃ。なんだか買いたいものがたくさんあふれてる。
どれをとっても日本で購入するより安い。
だって日本で14000円するgravisシューズが80ドル(約8800円)だよ。
おまけにそれって私が欲しかったシューズだ。
買いた~い。でも買えない…だってこんなお店に寄るなんて聞いてなかったんだもん。そんなにお金持って来てないよ。
カードもまさか使うまいと思ってロッジに置いて来ちゃった。こんなとこ来るなら前もって言っていて欲しかった。
他のみんなもだれか金貸してって困ってるジャン。もう!ほんといいかげん!怒っちゃうよ。
とりあえず持ってるお金で買えそうな小物類だけ購入してシューズは泣く泣くあきらめた。
レジのお兄さんにお金を払っていたら、なにやらステッカーもつけてくれたよ。
ショップのステッカーだ。
《exit REAL WORLD》
って普通にショップの名前が入っているのと
《出口2000》
って漢字で書いてある2種類もらった。
そういえば、今年のスノーボード界では日本語がブームなのかな?
だってRC-Mのニューモデルの板で「リッチマン」ってカタカナで書いてあるのとか、バートンもウエアやバックとかにカタカナで「バートン」って書いてるのがあるって聞いたよ。
そういえば今日ゲレンデで「眞空」って書いてある板も見かけたね。
日本人の私からみるとなんだか「おもしろい」だけど、外国人サイドからみると「かっこいい」なのかな?
ショップを出てバスに戻ると、いつの間にやらにきくんはアイスを、うめちゃんはオニオンリングなんて買って食べていた。
ちょっと食べさせてもらったけど、おいしかった。もちろんどっちもね。う~ん、食べ物の力は大きい。やっぱりこっちのキャンプのがいい!だんぜんいい!とか思ってしまったね。
さすがちょっぴりお高いだけはありますな。
しかしスタッフのみなさんこんなところに連れてきてよかったの?
ハイカにお客さん流れちゃうかもしれないよ~。
まあ、私が心配してあげる義理でもないね。
帰りのバスの中で、キャバさんが、今日スケボーを買いにショプに行くって話をしていた。
便乗させてくださいってお願いしようか?ってちゅーちゃんと話していたらロッジに到着。
お願いするまでもなく、
「今日ショップに行きますんで行きたい人は30分後に集まってください。」
って言ってくださった。
う~んキャバさんってほんといい人。
お言葉に甘えてご一緒させていただとしよう。
わーいまたお買い物だ。
ショップで貰ったステッカーたち