第27話「ヘルメット」
お話が盛り上がったところで夕食のお時間。
ちなみに今日のメニューは、ピザ。
いろんなトッピングで５種類くらいのピザだった。今までなら「え～ピザだけぇ？」ってぶーたれるところだが、だんだんとアメリカンフードに慣れてきたのかな？おいしく感じるようになってきたよ。
さ～、ご飯も食べたしシャワーも浴びたし、今日こそは早く寝ようって思っていたんだけど…
またまたお酒をもって人がやってきた。
え～、今ごろみんな、例のお楽しみに行ってるはずじゃ？って思っていたら、なぜだか中止になってしまったらしい。
ふっ、残念だったねぇ、殿方衆。
あ～寝かせてくれ～、と思いながら今日もお付き合い。
みんなで飲んでいたら、突然ちゅーちゃんが
「頭痛いかも。」
って言い出した。
じつは彼女、今日、パイプの中で頭から落ちた。
見ていた限りそんなに強烈には打ち付けてはいなかったようだが、バウンドして２回も頭を打ち付けていた。
みんなで心配していたら、
「私も姉さんみたいにメットかぶるよ～。こっちで買ったら安そうだし今度買う。」
って言いだした。
がちゃもつられたのか、はたまた危険を感じ取ったのかはよくわからないが
「私も買おうかな。」って言い出した。
今回ほんとにメットはもっと普及するべきではないか？って感じたよ。日本のゲレンデでは
「あ！あの人ヘルメットをかぶってる。かっこいい。上手いんだろうね～」
っていう風になってない？
ようするに、ヘルメット＝上手い人がかぶるアイテムって雰囲気になってるような気がする。
でもこっちでは逆に思えたよ、私にはね。
はっきりいって下手な人ほどかぶってた。だから私もずっとかぶってた。
日本のみなさん、意識を変えましょう。
上手くもないのにかぶってるのはかっこ悪いと思っているあなた！まちがってますよ～。
下手だからこそ必要なものなんですよ～。
しっかし、いつまでいるんだ、ますおくん。
なんでからこちゃんのベッドで飲んでるんだい？
はよ帰ってくれ～。わたしゃ疲れていて眠いんだぁぁぁ。
と思っていてもなかなか帰らない…
他の部屋も今日はなぜだかいつもよりにぎやかだね。なんでもスタッフの方の誕生日祝いをやってるらしい。私はかなり疲れていたから行かなかったけどね。
「今日はみんな遅くまで騒ぐはずだよ。中日の明日はすべて一時間遅く行動する日なんだよ」
ってますおくんに教えてもらった。
聞けば明日は食事もゲレンデに行くのもすべて一時間遅く行動する日なんだって。
へ～そんな日があるのか…でもパイプのクローズはいつもどおり３時なんだって。
ん？じゃ～いつもより一時間滑る時間が短くなるんだ。誰が何の目的で決めたのか私には分かんないけど、一時間もったいないって思ってしまうね。でも考えれば一時間多く寝れるのか…それはありがたいや。
でもその分遅くまで騒いでいたら意味ないね。
今日はもう寝よう。
部屋では飲んでる人がいたけど私はほっておいて寝ることにしたよ。おやすみなさい。