ふと思うことがある。

私の魂の故郷ってどこ?

シリウス…

アルクトゥルス…

もちろん、憶えているわけもなく。

 

 

 

いや、

憶えていないと言うより

魂には刻まれていても

表層意識には浮上しない。

そんな感じ。

 

 

 

それは

前世もそうで、

エジプトにいたような気はするが、

いざ、エジプトに行ってみると

実にあっさりとした感想しかなかった。

 

 

 

空気は懐かしいのだが、

過去の記憶はもちろんなく、

今のエジプトを満喫し、

不思議なほど淡々としていた。

 

 

 

乾いた砂漠の空気。

濃厚なマンゴージュース。

しつこいほどの物売りたち。

もったりとしたナイルの流れ。

無そのものの大ピラミッド内部。

 

 

あれは…

エジプトという場所は

何なのだろうな。

 

 

 

星への祈り…

星の人たちへの…

星文(ほしぶみ)という

単語が浮かんでは消えた。

 

 

 

かつてエジプトには

星へ繋がるゲートのような

偉大な文明があった。

ファラオは星の人々と交流し、

彼らは自分の故郷の星を知っていた。

 

 

 

エジプトは

地上から星への星文。

そう考えるとロマンがある。

 

 

 

ちなみに…

エジプトに

また行きたいとは思わない。

今はここ、日本にいるから。

そこに意味があると思うし、

魂の故郷がかつてどこであれ、

今はこの地球が故郷なのだと思うのだ。