私がもう一つメインにしていた配当ウォレットがこの「YouBank」でした。
しかし、ここ数日で事態は急変。
マレーシアに本社を置く「Monspace(満星雲)」グループとの合併を発表。
Monspaceグループは現在3,000万人の会員を持つ電子商取引企業で、今回の合併によりYouBankの2,000万会員と合わせて、およそ5,000万人規模の巨大なデジタル資産銀行グループが誕生するとのこと。
新しいプラットフォームの名前は「Munics Bank」と思われ、新しいアプリも「MUNICS NATION INC」の表記が見られます。
配当が変わったり、今持っている資産はUSDAか未公開株に移行になったり…など、慌ただしく情報が錯綜している段階です。
◆公式ホームページ(と思われる)
ホームぺージを見ていただければわかりますが、作りがまんまYouBank。おそらくYouBank側で用意したものでしょう。
◆アプリダウンロード先
download.muimunics.com/?lang=undefined
◆そもそも、Monspace社とはどういう会社なのか?
2015年に設立され、マレーシアに本社を置く会社ということです。
不動産・eコマースがメインなんですかね?最近はネット上のショッピングモールを作ったりしている様子。かなり幅広く手掛けている企業という印象です。
創業者と思われる方のホームページを見つけました。
Dato' Sri Jessy Lai氏、マレーシアの女性起業家とのことですね。
ここまで来ておいてなんですが、この会社、というかこの人。
評価はすこぶるよくありません。
記事いろいろ(機械翻訳で見ているので、おそらく、という内容も含まれます)
https://www.zaobao.com.sg/znews/sea/story20180726-878129
https://www.orientaldaily.com.my/index.php/news/society/2019/08/02/300720
https://news.cari.com.my/portal.php?mod=view&aid=136985&mobile=2
http://toutiao.manqian.cn/wz_1b4qQwiZhdv.html
2017年には、「ピラミッドスキーム」(いわゆる階層募集タイプの詐欺)を行ったということで、マレーシアの「反金字塔计划法令」(ピラミッド防止条例?)に違反したとして起訴。
同年にはマレーシアの金融省より「アラートリスト」に追加されていたとも報じられています。
2018年には、マネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで起訴されましたが、無罪を主張。その後どうなったかが探せてないので何とも言えないんですけど…
同年7月にはマレーシア内務省・消費者省が、ピラミッドスキームの疑いで70以上の口座を凍結(上記のピラミッド条例違反に関連したものと思われます)。
その他、計90万ドルを出資したけど1銭も返ってきていないと19人の中国人投資家に主張されたり(Lai氏は「資金を要求したことはない」と否定しているようです)。
本当に申し訳ないですが、いろいろ調査した感じだと「この会社大丈夫?」って感じです。
YouBankや他のウォレット・HYIP案件のように、出所がはっきりしないのはこの手でよくありがちだと認識してますが、出所はある程度はっきりしているが中身がすでにやばいっていうパターンは初めてでは…
今回ホームページの作りも、何ならアプリの作りもYouBankぽい感じになってますし、巷で言われている通り「中国の仮想通貨規制に対応するため」の合併なのであれば、YouBank側の動きとしては期待できる部分も多いとは思うんですが…
Monspace側としても、上場するにはMonspace色を消す必要があると判断した?んですかね。双方のニーズが合致したと言えばそうなのかもしれません。
◆新アプリへの移行について
YouBank会員は、YouBankで利用していた電話番号とパスワードがあればログインできます。
ただし、電話番号は+81(日本)を選んだあとに最初の0は抜いてください。
私はここで最初詰まりました。
12/2 1:30現在、YouBankのウォレット及びスマートトレジャーに入っていた金額はまだ移行されていません。本日中には移行されるとの噂ですが…
移行された運用金額は、おそらく
9/1以前からYouBankのスマートトレジャーに投資している人:全額未公開株になる?
→9/1~11/24の間に一度でも元本を抜いた人は対象外?
9/1以降にYouBankのスマートトレジャーに投資している人:全額USDAになる?
とのことらしいですが、おそらく移行されるまでははっきりしないでしょう。
未公開株は上場するとすごい金額になる?とも言われていますが、これもふたを開けてみないと全く分かりませんからねえ…。
◆なぜデメリット要素を書いたのか
ここまでの話を聞くと、「おいおい、資金ロックされてるのに大丈夫か」と思う人もいるのではないかと思います。
事実、今の段階では資金ロック期間は2か月なのかはたまた1年なのか、まったく明確になっていません。株式上場のタイミングらしい、としかわかっていないんです。
現在の情報だけで見ると、明らかにデメリットが多いです。飛ぶ気満々じゃん、と思われても仕方がないような動きを見せているのは事実です。
とは言っても、もうロックされているものはどうしようもない。ならば、情報は情報としてお伝えしたうえで、期待できるところを期待しましょう、と。そういう考えに至ったわけです。
もう少し、いろいろ様子見ですね。