すんごい迷った。

このあたしがライブハウスに行くかどうかすんごい迷った。

大好きなバンドだから、普段だったら二つ返事で尻尾ぶりぶり振ってでかけるはずだ。

世の中の自粛的な流れとかはクソ食らえ！と思っているので、演れるやつは演ればいいし、それを存分に楽しめばいいと思っている。

が、今のあたしが置かれた状況とか、気持ちとか、楽しんじゃいけないと思っていたし、正直楽しめないと思っていた。

でもね、やり場のない気持ちとか、どうにもなんないじゃん。

そこがやり場なのかはわかんなかったけれども、デカい音が聴きたかった。

おはようさぎは聴き飽きたし。

で、出掛けたの。

行く！と、言ったけどまだ迷ったまま歩いて、キャプテンからの任務遂行のためにパースクに寄った。

パースクではうんこの人のワンマンライブですって。

イェーとニコニコで迎えてくれたうんこの人は確実に元気にしてくれそうだったが、爆音解禁は笑拳と決めていたので、トムさんと、つばさくんと少し話し後ろ髪ひかれる思いでenn2ndを目指す。

『おお、来てくれたか…』と、ケンタさんがハグで迎えてくれたとき、ヨシナちゃんが駆け寄ってきてくれたとき、大場さんが鼻水グズグズで何言ってんだかわかんなかったとき、ちょっと泣けてきそうだった。

釘付けにして～♪

大好きなプライベーツのカバーだ。

終わってから、『ヒナコさんが来たらプライベーツやろうって、来なかったらなしだったんだぜ』と、ケンタさんに言われた。

前にTwitterで『悲しみの中あの人がきてくれたら、大好きなプライベーツのカバーをやろう。』と、つぶやいていたが、『あの人』はあたしだったんだ…

音楽で皆を元気にしたいと言っていたけど、凄いね、確実に貰った。

それで辛い現実が無くなりはしないけども、なんかじわじわ効いてきてんの。

ありがと。

来て良かった。

大好きが溢れてた。

演る側も、観る側も、多分相当飢えていたのだ。

やりたいことをやれないでいる人が沢山居る今、ちょっとでもやれる環境があるならやったほうがいい。

被災して、家族も家も失って、皆心配してくれるけど、失ってみて改めてやり残したこと、後悔していることの方が多いと感じているからこそ、今やりたいことはやれ！と、強く思った。

ずっとウカウカしていたいのよ。

クギヅケニシテ