あの時私はちょうど10歳。
今までお客様扱いで生活してきた私は、
家事も手伝ったことがない。
腹違いの姉が、母さん代わりになり、
私に簡単な料理や、皿洗い、洗濯物干し、
上履き洗いなど、何でも教えてくれた。
それだけでなく、私を自分の仲間のところに連れていき、
一緒にハイキングやキャンプをしたり、
時にはバスツアーで観光に連れてってくれて、
(しかもバスの中で、箸使いの特訓と称して豆掴みをやらせたりとか、一生懸命やってくれました)
私は11歳過ぎに生理になりました。
姉はお赤飯炊いたり、
図を書いて子宮のしくみを説明したり、
下着やナプキンを用意したりと、
母親以上に母親だった。
毎日の宿題は欠かさずチェックされ、
つきっきりで勉強も教えてくれた。
振り返ると、なんて素晴らしい姉だろうと思うけど、
あの時の私には、
大人を信用してないから、ワガママが言えないからか、
何でも強制されてるような気がして息苦しかった。
やることがあまりにいっぱいで、
甘えやワガママは許されない。
投げ出したり逃げ出したりしたら、
父にものすごく殴られる。
その時はもう永遠に殴られ続けるんじゃないかと思うぐらい、
とても長く感じた。