ある晩、寝静まる時に怒鳴り合いの声が聞こえる。
そんなに長くは続かなかった。

翌朝にお母さんに何かあったのかと尋ねた。

子供には関係ないからと言われた。

次の夜もまた同じだった。

このままじっと耐えるしかないと思った。




そして次の日の夕食に、

お父さんがものすごい勢いで、チカを張り飛ばした。

いきなりだった。

チカは何も悪いことはしていない。

張り飛ばされたチカは倒れてしまった。

痛い痛いと泣いた。

お父さんはさらに殴ろうとした。

私には何が起きてるかよく分からなかった。

チカはもう一発パンチを食らった。

おまえのせいだー ふざけんな!

お父さんはチカを罵った。

お母さんは、

そこまでしろなんて言ってないでしょ!
やめてよ!

と言った。


私はチカに駆け寄った。

なんでチカちゃんを殴るの?

と聞いた。


お父さんは、

こいつは、嘘つきだからだ

と言った。



嘘つきって、こんなに殴られるものか?

父が私にゲンコツの刑をした時を思い出した。

いや、父はいきなり私を殴ることはなかった。

ここまで強く殴ることもなかった。

父はちゃんと加減していた。

でもこのお父さん、

子供が飛んでもまだ殴ってた。

暴力のレベルが違う。