別にロバート・ダウニー・Jrの『シャーロック・ホームズ』とは関係ないよ!
むしろ勧められたのと『デュラララ!』とかの兼ね合い。
あと二月になってから全然記事無かったので。
成田良悟は『スナッチ』のラノベとして『バッカーノ!』を書いて、その後に多分IWGP等を意識した『デュラララ!』を書きました。脚本家であるクドカンはIWGPの後に『ロック、ストック&トゥースモーキングバレルズ』の日本ドラマ版として『木更津キャッツアイ』を書いた。
まぁそんな感じです。
『バッカーノ!』と『木更津キャッツアイ』の曲が似ているのは必然か……とも思いましたが、今ひとつ証拠に乏しいので偶然なのかもしれない。
それでは共にいってみよう。
『ロック~』
こういう構成で魅せる作品って大好き。
それぞれの思惑が何一つ成立していないんだけど収まるところに収まってる感が素晴らしい。
やはりプロットを練り込まないといけないし、登場人物も多くなってしまうので使いどころと統御が難しいんだよね。
特にこの作品では作中の「統御されていない有様」が製作者によって統御されている、という形になっている。
だから登場人物は殆ど何も把握しておらず、その把握していない状態を作り手が理解し、尚かつ組み合わせなければならない。
こういうの自分でもやってみたいけど壁が高いのが容易に分かるので及び腰になってしまうね。
こういう巧さは『ホット・ファズ』にも似ているけど、『ホットファズ』の場合は前半の(文字通り)前振りが後半で全く違う意味合いで昇華するという区分があるのに対して、『ロック~』では最初の(危うい)秩序がリアルタイムで混線していくところが異なるかな(ただ『ホットファズ』は『スナッチ』の移動する時の編集方法を意識してるっぽい)
ほぼ全滅エンドなのにむしろ笑えてしまう。
しょうもない犯罪が混線して悪化するという意味に於いては『ファーゴ』にも近いところがあるか。
キャラをどこまで殺してどこまで殺さないかという嫌らしさが出てしまいやすい部分もあるから、主人公達は逆に善人だったり大物じゃない方が面白くなるんだろう。
『スナッチ』
方向性が似ているから分かり易いが、正直『ロック~』の方が『スナッチ』よりも完成度高かったかなぁ……と。
伏線の貼り方、回収し方も前者のが巧みだし、最後のオチも『スナッチ』では強引さというかパワーゲームに近い部分が出てしまった気がする。
ブラピに気を使ったか?
まぁ、それでも充分に面白かったです。
主人公達はまだしも、黒人組は涙目。
そしてパイキー連中はちょっと一人勝ちしすぎ。
パイキーたちも被害はありましたけどね。
多少の甲乙はありましたけれども、やっぱこういう作品は物語の構成的な意味で勉強になりますね。
キャラクタも大勢出てくるので分かり易く、かつ魅力的な奴等が多い。
そういう部分でも良い。観て楽しく感心出来る作品でした。