獣の奏者 エリン 第26話 「リランの心」 | リュウセイグン

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長文多し。

微妙に前半のテンションがおかしい





いや、悪い意味じゃないですよ。
ただエリンに汗の漫符が付いたのって、初めてじゃないだろうか。
ヌックモックだったら不思議じゃなかったんですが、今までに無かったから意外。


トムラやユーヤンのラブコメ展開といい、ノリが今までと異なってる印象があります。


最初に言ったとおり、悪い訳ではないです。
先週に引き続いた息抜き回かなぁ……と思っていたら後半で締めてきました。


後半は打って変わってエリンの言葉を、ある程度リランが理解出来ているという部分。
まぁ図体は大きいですけど、頭部はイヌ科ですから人間の3~6歳児くらいの知能があってもおかしくはないんですね。


ここで上手いのは、リランがいきなり背後から近付いてくる描写を入れた事でしょうか。
物語にハラハラドキドキの緊張感を持たせると同時に、一瞬だけ、リランはやはり人に慣れないのではないか……というシビアな疑念を抱かせます。視聴者にも、そしてエリンにも

もちろん杞憂に終わる訳ですが、この一瞬の疑念によってリランの存在をただのカワイイ獣から引きはがして客観視させる事に成功しています。


そしてリランがエリンに心を許した……という喜びの裏返しとして「野性に戻れない王獣」が表れてくる。
人に慣れすぎて野生で生きられない獣というのはよくある話ですが、王獣に関しては権威の象徴という面からも元の姿に戻してやる事が出来ない。


しかしエリン自身は、あの性格ですからリランを野性と同じ姿にしたいと願い続けるでしょう。
その象徴としての麦わら帽子。
物語的には「飛ぶフラグ」ですwww
それがどういうキッカケかは分かりませんが、エリンのピンチに……なんて可能性も充分考えられますね。


来週は……ホラー回?
ジョウン再登場っぽいので嬉しいですね。