宇宙をかける少女 第21話 「小さな勇気」 | リュウセイグン

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長文多し。

死は物語において最高のカタルシスと成り得るが、巧く使えなければ単なる陳腐に堕す






やっぱりな~、カタルシスが少ないですね。
秋葉が箱の誘惑を断ち切る部分は、もうこれだけに一回掛けるくらいのドラマが必要だと思うんですね。
でも中盤などが祟って、そこまで残せなかった。
結果、何となく解放されてしまった。


イモちゃんも然り。
秋葉の箱ドラマと相まって、とても感涙出来るはずのシーンなハズなのに掘り下げを怠ったから別の意味で悲しい展開になってしまいました。これも一回使って状況の絶望性とイモちゃんの決意や思い出などをフルに用いて出さなきゃいけなかった気がする。
この状況なら本人が特攻しなくても無人ポッドみたいなの一機ぶつけるだけで解決するからね。
また危機の訪れも先週から出てきた部分なので、やっぱり唐突な消化レベルだからねぇ。
これもネルヴァルのやった事で良いんじゃないか……という気もするけどネルヴァルは破壊をあまりしないか。
もしかして協力して打倒ウーレフラグ?
それだったらホント悲しいわ~。


イモちゃんについては、始めからの意図だったのかもしれないが、今の段階でやると他の部分で感動させられないからキャラクターの死によって無理矢理感動やら衝撃やらを産み出そうとしている印象を与える。
ガンダム00のアニュー・リターナーとか仮面ライダーカブトのぼっちゃまと同じレベルになってしまった感じ?
もっと長くいたキャラなんだから、絶対もっとうまく使えるはずだったのに。
ここら辺も積み重ねの無さが露呈してしまってるわ。


話の質的に戻ってきた気もしていたのに、この展開でこのドラマ作りだったのなら、正直作品としてはトドメに近いかもしれない。これ以上は望めなさそうな予感。

蛇足
俺の作品に対する思い入れは、拡大字&赤字の割合で分かるんじゃないかって気がしてきた。