男気に溢れている。
今回はちょっと番外に近い展開。
松永弾正久秀
の登場は、2の追加ディスクのような位置づけである英雄外伝からで、しかもプレイヤーキャラになってないというちょっとマイナーな人です。他の武将方と比べての知名度もあまり高くはないだろう。
私は何処で聞いたんだっけ、と思ったら
山田風太郎『伊賀忍法帖』のラスボスみたいな人でした。
まぁ下剋上の世の中ですから致し方ないにしても結構ロクデナシな感じのする人で、梟雄という称号は凄い目端が利くけどずる賢いみたいな人に対して送られます。
そのイメージに違わずとってもずる賢いことをやってくれる訳ですが、
一般兵を捕らえただけで武将が交渉に応じると思ってんのか!?
という気もします。
ま、応じてしまうのが良かれ悪しかれBASARAな人々なんですけどね。
ここは松永弾正が武田や伊達の性格を見事に読んだ手……と言う事にしておきましょう。
結果オーライ。
ふと思ったんですけど、BASARAって戦の人数少ないですよね。
今回国境警備兵も武田側が2人、伊達が4人でした。
先の長篠・設楽原の戦いで兵士少ないんじゃね? と思った方も多いかと。
そこで考えたのですが、
アニメのBASARA界は極度に人口が少なくて、その分兵士が強力なんじゃないかと。もしくは人口比率に限らず単に兵士が強力。
多分人数換算で一人あたり現実の人間・五十~百人分くらいの力があるんじゃないでしょうか。基本やられ役とは言え、あの武将たちと渡り合う訳ですから通常の人間では行軍に付いてくる事すら困難です。
また、武将だけがあんなに強いのは奇妙です。
しかし兵士がみんな強くて、武将はその中でも更に強いという事なら得心がいく…………か?
兎も角、そんな風に考えると設楽原戦で伊達軍は100人くらいしか連れてないように見えて現実で言えば五千~一万人分の兵力だった訳です。また今回も捕らえられたのが四百人分の兵力であったら、流石に損害が大きい(性格上まんま4人でも助けに行ったとは思いますが)
加えて国境警備の兵力も武田が100~200で伊達が200~400ですので、結構ハマりそうな数字じゃないですか。
戦争というのは大量消費行為ですから、供給過剰になりやすい現代社会なら好景気に繋がる場合もあるかもしれません。しかし、この時代は兵農分離が作されていない時代であり、また経済が作物の出来に大きく左右されて需要過剰になりがちです。
働き手が取られるのはそれだけで生産の減少を意味する。
ですから強力な人間のみが戦争に参加して、なるべく多くの人民を生産に割くという発想は
全く以て理に適っておる。
彼ら爆弾喰らっても生きてましたし
(ちなみにあの爆弾兵が叫ぶのもゲームに忠実です)
一般人とは作りが違うのは確かでしょう。
実際戦国BASARAのゲームでは、難易度究極クラスの一般兵1人倒すと40石くらい手に入るんです。
本来一石は人間一人が一年に消費する米の量。それの40倍です。
単に相手兵の持ってる石高かもしれませんが、色々な解釈が出来るのでこれを能力的なものだと仮定しましょう。
更にクリア後の難易度倍率で1・5倍になるので一人あたり60石。
つまりBASARAでは普通の兵士でも、
一般人の約60倍の力を持っている。
その分、戦争は少数精鋭。
うむ、違和感ない。
なかなかに楽しい考察が出来たところで本編に戻りましょう。
ケガを押して救出に向かおうとする政宗、それを諫める片倉小十郎。
そして心を鬼にして政宗を昏倒させ、自ら松永弾正の元へ向かう片倉小十郎。
男です。
手助けする為に後を追いたいけれども、
甲斐国の事や御館様への気持ちでそれを堪える真田幸村。
漢です。
そんな幸村を叱り飛ばし、家宝である楯無の鎧
を持たせて後を追わせる武田信玄。
侠です。
もう男前しか居ない、そんなアニメですねBASARAは。
楯無の鎧の謂われから、政宗の復帰を祈って躊躇い無くそこに寝かすところも素晴らしいですが「伊達軍は客人である」と言って幸村に持たせてしまうなんてのも更に武田の御館様ぶりを上昇させております。
戦闘だけに頼らないのがアニメ版BASARAのステキな理由。
来週は三好三人衆から、弾正撃破まで行くかな?
話によると12話構成らしいという事で、それ考えると妥当な換算でしょうか。
ただそうするとアニキ(長宗我部)と毛利に渡りを付けて、明智が本能寺で反逆して、信長死んで、武田・上杉の決着と伊達・真田の決着がついて……という感じだと思うんですが、纏めるの大変そうだな~。
ただシリーズ構成のむとうやすゆきさんは、今までの話からも信頼しているので大丈夫だと思います。