小さい頃のかくれんぼ
見つけられる期待に胸膨らませた
親や先生に
いい事してほめて貰えるのを心待ちにした
そして
大概は希望通りになった
年月を経るにつれ
人は待っても来なくなり
良かれと思った事がそうでなかったりし
がっかりするのがイヤで 期待しないようになった
いつの間にか 期待しないのが当たり前になった
そんなふうに ずいぶん長く逃げてしまった
期待に見合うものが欲しかった子供の頃
毎日頑張っていたね
思っていた言葉が貰えない日が続いても
喜んでくれた時の事を想像するだけでよかった
次は
この次は
そう思うだけで
興奮でほっぺた真っ赤にして
ただただ頑張れた
単純でへこたれない
揺るぎのなかった日々
もう そろそろ大丈夫かしら
ぺしゃんこになっても また自分で空気を入れるくらいはしたい
戻れる事は決してないけど
あの 全てが鮮明で賑々しく
くらくらと眩しかった頃みたいに