moon2tさんのブログ -6ページ目
なんでさっさと書けないんだろう。前回書いてどんだけたった?
下書きで途中保存のまま1ヵ月?そんなことザラ。だって暑いんだもんwww




自宅に戻り、父の残されたスーツケースを開け手紙を取り出して読み始める。
手紙の記録、記憶は動き出す。
「ジャ~ぁンヌ~!」
「イスマイル!」
幸せな恋人たちの海辺シーン。

何度も書こう。
帽子を取り、リボンタイをするりと外しシャツのボタンをあけて駆け出すシーン。中年の疲れた男から若者に変わった。ほんとにあっという間に。声のトーンはしわがれた声から若者の弾む声。ほんとに観ていてゾクゾクしたの。何がおこったの?



イスマイルの手紙でよみがえる幸福な父と母の思い出。記憶。そして手紙の記憶によって繋がり交差する父と息子の絆。母との記憶。

たくさんの手紙。たくさんの記憶された場面。
出されなかった手紙。封印された記憶。
手紙が、記憶の洪水が、部屋の中を、舞台の上を舞いあがる。

このシーンで舞台の端に工事現場にあるような扇風機が置いてあって他の役者さんたちがその風に手紙を乗せて宙に舞わせるんだけど、手紙の束を掴んで中腰で手をぐいっと伸ばして扇風機の風の前に真剣な顔をして立っていた桃ちゃんの顔が印象的でこれも何故か忘れられない(笑。ほんと職人みたいな顔してた。手紙、飛ばすぞ~って顔。笑。

リーディングの時も、RJの時も、今回のこの舞台も3公演同じ劇場で舞う白い紙。連続3回。なんて偶然。


手紙にはジャンヌと一緒によく行った海のこと。嵐の日のこと。爆撃のこと。祖国のこと。親戚のこと。子供が出来たこと。身体の弱い母(ジャンヌ)のこと。親戚に産むことを反対されたこと。父(イスマイル)が迷っていたこと。母(ジャンヌ)が最後まで懇願したこと。押し通したこと。産まれた時のこと。
そして理解した。父と母のこと。親戚のこと。

手紙で動き出す記憶。
その当時には存在しない傍観者のウィルフリードがジャンヌの陣痛の場面をみつめている。決断をせまる医者と懇願する母と迷う父。それをみつめていた。そして産まれ落ちた瞬間、ウィルフリードはちょうど母の脚と脚の間に立っていた。幸せそうな顔でジャンヌが手を伸ばす先にウィルフリードがいた。幸せなジャンヌの顔ときょとんとそれを見つめるウィルフリード。まるでそれはほんとに産まれた幸せな瞬間のようで、初めて対面する母と息子の瞬間のようでステキだった。幸せな時空が交わった。


手紙を読みながらウィルフリードは眠ってしまっていた。夢の中で母は言う。
『ウィルフリード。母さんは父さんのおはかを探しているの。でもね。おはかが見つからないの。あるはずなのに。』『海の空気はいいね。』『父さんは産まれた国にまいそうされて幸せ。』『父さんは群れの番人なんだよ。』


目が覚めて、イスマイルの背広の内ポケットから最後の手紙を見つけた。

「判治さん。僕の要求は簡単です!父さんを産まれ故郷に返す許可を頂きたいんです。父の愛は向こうにある。」

彼の手には海辺の父と母の写真。最後に見つけた手紙。




父さん行くよ。
どこに行くんだ?
父さんの国!産まれ故郷へ!


自分の血脈と父の永遠に休むことが出来る安息の場所を探しにウィルフリードとイスマイルは旅立つ。



また、下書きで放置していたんだけどやっぱりこの書き方⬇だと終わらないので書いたところはそのままに、次は書き方変えてさっさと終わらせる!
もう詳しく書くには記憶も薄れてるし、とりあえず、今まで書いたところをアップして次はもっと簡単に!
書き残したい場面をピックアップ。

⬇では下書きを




主人公 ウィルフリード 亀田くん
父(イスマイル) 岡本くん
母(ジャンヌ) 朋ちゃん

ウィルフリード。
始め、父子見た時、当たり前だけど亀田くん似てない思ったんだけど(赤の他人だもんw)何回か観てるうちにそっくりになった(ように見えてきたw)。ちょっと頼りないイスマイルの息子。

そして父、イスマイル。
「血はかたまり、石のようだ。息も止まってしまった。光りがあまりにも自分から遠ざかってしまったことに驚いた。光りは遠くにあってぼんやりとして決してここまで届かない」
お芝居の初っぱなから既にしんでいる。でもそれだけじゃない。手紙によって生者となり過去を生きて、一緒に旅することによって未来へ生きる。そんな役。
でも、息子から逃げて遠く離れて手紙を書く、そんな彼もやっぱりちょっと頼りない。

生きている人の中で今を生きるししゃ。
過去の手紙から過去を生きるししゃたち。
生きている時、供に生きていなかった親子。
供に旅する過去と現在、そして絆と未来。





父さんがなくなったことによって初めて聞かされた親戚からの視線の父さんの過去。母さんの過去。封印されていた親戚の思い。悲しみ。怒り。
結局何も決まらないままウィルフリードのもとに残されたのは赤いスーツケース。
手に取り所在なげに開けてみた。

父さんが現れた。
「開けるのを見た。お前がその中身を分かるようそばにいたかった。お前を怖がらせるつもりはない」
スーツケースの中身は手紙。大量の出されることのなかったウィルフリード宛の手紙。
「それを読めばわかる。父さんのこと。母さんのこと。」

1通の手紙を手に取り、封を開ける。
[ 今日はお前の2才の誕生日。誕生日ほど辛いものはない。何故なら母さんのしを思い出さずにいられないから。お前には母さんの幸せに満ちた記憶をプレゼントしよう。それよりましなものを持ち合わせていないから ]

[ カフェに座って手紙を書くよ。]
誕生日毎、折につけて書かれた手紙は父と母の記憶。記憶の中の若いふたり。

彼(息子)は問う。
何故、手紙を出さなかったのか。
彼(父)は答える。
あまりにも悲しすぎた。どうして送れる?
彼(息子)は問う。
読んでたら自分は何者だったか知ることができたかもしれない。父さんが何者だったのかも。
彼(父)は答える。
手紙が伝えること以上のことは何も言ってやれない。


そして手紙は母さんとよく行った海のこと、たくさんの愛をこと、そして苦悩、嘆きを伝える。
「あの子を見ることはできない。あの子を見ることはきみを見ることになるから」

そして手紙にはたくさんの幸せなシーン。
ある日の海シーン。
幸せなイスマイルがちぎれんばかりに手を振って待ち合わせの場所に急ぐ。
彼の目線の先には、
『ジャァーンヌゥーっ!』
ジャンヌが微笑んで彼を待っている。


いかつい顔と声色でウィルフリードの前に立っていた父は被っていた帽子とリボンタイを首からほどき、シャツのボタンを一つ開け、幸福な若者になる。声のトーンもオクターブ上がり、彼は青年となる。表情も変わり幸福の真っ只中、恋する人となる。

ほんと、首からスルッとリボンを外したら一瞬で表情と声と動作、何もかも変わったの。
やだ!健ちゃんてば。
一瞬。ほんとに一瞬で、リボンタイひとつで、声のトーンで若者に変わった。
奇跡を見たかのよう。演技の力ってスゴい。


『ジャァーンヌゥーっ!』
手を振り、海岸で待つジャンヌのもとにイスマイルは駆けつける。
海での幸福なワンシーン。



ここまで。
次はもっと簡単に!記憶に強くあるところをピックアップ!
じゃないとほんと終わらない。



6月6日、ねこがきた。
親戚の知り合いが拾って、交番に数日預けて居たねこだそう。
飼い主が現れなかったということで新幹線でうちにきた。
おとなしそうな顔をしているが凶暴。


部屋中飛び回って遊んでいる。
そして突然飛びかかってきて手に蹴りや噛みつきをくらわされる。
昨日、夜来たばかりのクセにじゃれつきに遠慮がない。遊びたいさかり。
腕がスゴく痛い。
ようやっと眠くなったみたい。