だいぶ歩いていると、道が分かれている。よく見ると、左側には吉郎がたっている。。右側にはシュンが立っていた。
二人とも、両手をひろげ手招きする。私は、なんの躊躇もなく、走る。 シュンの笑顔が眩しい。シュンの腕の中に飛び込む。シュンの匂い。.....。「大好き!大好き!もう、どこにも行かないで」
私の心が叫ぶ。........。シュンの顔が近くになる。私はそっと目を閉じる。唇が触れる。................あっ!ここで目が覚める。私は今、吉郎と付き合っている。シュンと別れて、もう何年経ったのだろう。
目が覚めて、いつも残るシュンの屈託のない笑顔と、温もり。 そして、吉郎への心の裏切りと、懺悔。
ここ何年も、同じ夢を見ている。夢と解っても、逢いたい気持ちが募る。現実と過ぎ去ってしまった過去の
時間に飲み込まれている。
さよなら......。と言ってしまった言葉に今さら悔いている。もう戻らない時間に胸が痛くなり泣き出しそうになる。
吉郎には、なんと言えばいいのか。..........。何も知らない まま、二人寄りそうのか。言って傷つくのは吉郎だ。
もう少し待っててほしい。いつかシュンを忘れるまで。戻れない時間を忘れるまで。
自分勝手な私の心にさよなら言えるまで。

自分勝手な私の心にさよなら言えるまで。