ものごとを多くの人に広めたいとき、
モノやサービスであれば、その「名前」が重要な役割を果たす。
斬新であったり、特徴をうまく言い当てていたり、
つい口にしたくなるいい響きだったり。
また名前の重要性は、いままで一般に使い古されてきた概念を
再起させたり、重要性を再認識させるときに、
欠かせない要素でもある。
「節電」
「譲り合い」
東日本大震災という、日本の非常時に、
国民が一つとなって、被災地の方々を救い、
日本経済を踏みとどまらせ、復興への礎を築く・・・
そのために必要なこの2つの言葉。
手垢がつきまくったこれらの言葉に、
活力を与え、人々の心を動かす、パワーのある言葉とするため、
リネームされたものが
「ヤシマ作戦」
「ウエシマ作戦」
いまネット上でじわじわ広がっているようだが、
なかなか面白いネーミングだなーと思った。
ただ、ピンとくる人、少ないだろーなーとも・・・
ヤシマ作戦の元ネタは、「新世紀エヴァンゲリオン」
使徒(でっかい敵)を倒すための強力な一撃を放つため、
日本中から電力を一つの兵器に集中させ攻撃する作戦。
日本中が各々の電気を犠牲にして、大きな艱難に打ち勝つという話からきている。
で、もう一つのウエシマ作戦だが、
これはダチョウ倶楽部の上島竜兵の持ちネタに由来している。
リアクション芸の達人といわれる上島が、過酷な指令を前に、
「オレ絶対やらないからな!」
と拒否したところ、他のメンバーが、
「じゃあオレがやるよ」
「オレがやる」
「いやオレがやる」
と手を上げ、上島以外みんな手を挙げたとき
「じゃあオレもやる」
といった瞬間に全員が、
「どうぞどうぞ」と譲り、結局上島がやる羽目になるという一連のネタ。
ネタの詳細はともかく、ポイントはこの最後の
「どうぞどうぞ」
いま直接の被災地ではない、特に首都圏などで、
『買い占め』が問題視されています。
たしかに、東京の直下型地震や東海地震が起こる可能性がないわけではなく、
有事のために備えをしておくことは悪くはないですが、
どうも動機はそうではないみたい。
なんでモノがなくなると思ったのだろうか、
今回の騒動の発生メカニズムは僕にはよく分からないけど
(誰かがいずれ解説してくれるかな)
レトルト・インスタント食品やパン・お米、紙類、電池などを、
必要以上に買い貯める人が多いらしく、
スーパーやコンビニは慢性的に品薄・品切れ状態。
それによって被災地に物資が回らなくなっているかどうかは分からないが、
少なくとも被災地には良い影響は与えず、なによりもその、
「自分たちだけは不便な思いをしたくない。苦労したくない。」
という自己中心的な狭い心から起こされる行動は、
無意識的にも多くの人々に不快感を与える。
だから、譲り合い。
「どうぞどうぞ」の精神だよ、というネーミング。
めっちゃ長くなった。
下手くそですみません。
実際に上島の場合は、みんなが拒むイヤな役どころを、
「どうぞどうぞ」と譲られて引き受けるわけで、
今回の趣旨と逆なような気もしないではないが・・・
でも代替案が出せないから、いまはこれ以上突っ込む力が僕にはない・・・。
『買い占め』を諌める、よりキャッチーで的確なネーミングが出てくることを願います。
被災地の方々のために、私たちができること。
日本人を団結させられる、すばらしい言葉(名前)を創り出すこと。
難しいけど、こういうアプローチもあるんじゃないでしょうか。