休みの日、前から気になってた『オッドタクシー』を軽い気持ちで見始めたら、結局そのまま一気見してしまった。
最初は「可愛い動物たちのゆるい日常系かな?」なんて思ってた自分を殴りたい。中身は全然違った。というか、むしろ正反対。
とにかく構成がエグい。
何気ない会話の一つひとつが全部伏線になってて、中盤あたりから「あ、これ全部繋がってるんだ」って気づいた時の鳥肌がすごかった。30代にもなると、ある程度先の展開が読めちゃうこともあるけど、この作品に関しては良い意味で裏切られっぱなし。
特に、今のリアルな社会の嫌なところ——承認欲求の塊みたいなSNS依存とか、報われない婚活とか、アイドルの裏側とか——の描き方が、妙に生々しくて「うわ、わかる……」って変な汗が出る。
あと、主人公の小戸川さんのあの独特なローテンションな喋り。
周りのクセが強いキャラたちに振り回されつつも、淡々と、でも鋭く核心を突く感じが最高にクセになる。芸人さんが声を当ててるキャラが多いのもあってか、会話のテンポがめちゃくちゃ自然で、アニメを観てるというよりは、誰かの人生を盗み見してるみたいな感覚。
最終回まで観終わった後は、しばらく呆然としてしまった。
あのラスト、もう一度最初から見返さないと気が済まないレベル。
深夜まで画面にかじりついて、気づいたら部屋が真っ暗。
明日も仕事だけど、この充実感があるからオタクはやめられないんだよね。
しばらくは、街中でタクシーを見かけるたびに、あの物語の続きを妄想しちゃいそう。
