私は、本当に親不幸ものなんです。
そんな自分を困ったもんだと、自分を自分で持て余してずーーと困っていました。
どうしたら、親を受け入れられるのか、、、受け入れられない自分に困っていたんです。
どうしたら、親を愛おしいと思えるようになるのか、
どうしたら、親とフツーに話せるようになれるのだろうか、
どうしたら、拒絶しないようになれるのだろうか、
そんな自分の悲痛な叫びを聞きながら苦しむのです。
それでも親ですからね、つながりを絶つわけにはいきませんもの。
そんな娘へ気遣いもあったのでしょうが、、、
母からの電話が少しづつ減っていきました。
そんな状態に私は、なんら思いを馳せることもなく、ってか、親を思うこともなく、
月日は過ぎていきました。
ですが、、、ふっと心配していたことがあって・・・
もしかして、母は電話をすることが出来なくなったんではないか・・・
そう、痴呆です。
もしかして母は痴呆になってしまったんではないか。
友人達の痴呆になった親の介護を聞くたびに、間もなく訪れるかもしれないこの状況、、、
もしかして・・・。
そうこうするうちに、母が軽い痴呆にかかってしまった、と連絡が入りました。
そうか、、、とうとうきました。
母は昔からとても神経が不安定な人でした。
そして、言われたんです。
私の顔がわかるうちに顔を見せてやって欲しい、って。
涙がでました、ぼろぼろと泣きました。
そして、思ったんです。
母を愛おしいって。
すぐに母へ電話を入れました。
プルプルと呼び出し音が鳴り続け、、、どうか電話に出て欲しい、と願いました。
やっと母の声が、戸惑ったような声が聞こえました。
でてくれて安心しました。
元気?あんまし元気じゃないけど・・・、でも元気になったよ。
もしかして誰と話をしているのか、わからないんじゃなかしら・・・。
翌日も電話しました、その翌日も、そして翌日も。
母は、日ごとに母になっていきました。
声を聞くと安心するようで・・・。
連休には数年ぶりに母の顔を見に行くことにしたんです。
温泉旅行に連れて行くことにしました。
出来るだけ声を聞かせてあげようと電話をするようになりました。
嬉しいんです、苦しい自分を解放できるようになって、本当に嬉しい。
これも痴呆になってまで私の親不孝を許し続けてくれた母を想うと、
申し訳ない気持ちになって。
明日も明後日も声を聞かせてあげたい。
これまでずいぶんと親不孝をしてきましたもの。
私の親不孝、、、それは決して親へ甘えない子供でした。
親へ心を開かない子供でした。
笑わない子供でした。
これまで、親へなんら迷惑をかけたこともありません。
かって、母の友人から言われたんです。
「甘えてくれない娘・・・、甘えて欲しいって」
でもね、、、気づいたんです。
母を愛おしいって。
明日も電話します。
今日一日、ありがとうございます!