アホになれ。
長女が学校でおじいちゃん先生に言われたらしい。別室登校中の長女は、担当の先生がどんどん入れ代わる。ある日、おじいちゃん先生が『将棋をしてみないか?』と勧めてきたらしい。長女は全くの未経験。私も知らない。帰るや否や、長女が言った。『お母さん、将棋買って?』は?何で?何のこと?『私さ、将棋の才能あるんだってさ』は?何そのポジティブシンキング私『誰に言われたの?』『〇〇先生。』私『え、具体的にどこが?』『分からんけど』ふーん。分からんのんかいっすげーな、そのポジティブさ!元気になったねぇ合唱団に勧誘されたり、将棋の才能があるって言われたり、親からはイラストレーターになったら?なんて言われたり。ほんっと羨ましい長女が描いたイラスト親も親で単純なもんで、長女が声が綺麗と言われたら合唱団に連れてってみたし、将棋の才能があると言われたら将棋を買ってみた。イラストが上手ければ、イラスト専用のペンを誕生日にプレゼントした。色々やってみるといいよ。長女は飽き性だし、今はとりあえず歌と絵が好きだとは思うけど、何が自分に合ってるのか、何が本当に好きなのかなんてもっともっと先にならないと分からない。おじいちゃん先生は、私にも言ってくれた。👴『お母さん、この子は将棋の才能があります。私、将棋セット買って来たのでやらせて良いですか?』私『も、もちろんです!私には才能とか分かりませんが、先生が仰るなら』👴『あのね、集中力がすごいんです!将棋って退屈なんですよ、途中で飽きたり、ずっと考えないといけないから。長女さん、すごく興味があるみたいで、集中出来るんですっ!』ちょっと興奮気味のおじいちゃん先生👴笑こりゃまた一つ、長女の良いところを見つけて下さり、本当に有り難い。確かに興味を持つことって大事で、きっとみんなそこから始めるだろう。私ら親では分かり得なかった才能?笑を見つけてもらって、長女は幸せですなぁまぁ、実際蓋を開けて見たら、まだまだちんぷんかんぷんで、相手にもならないし、相手もしてあげられない。だから、2人で毎晩将棋を一局打ってます本やスマホやYouTube見ながら、なかなか勝負のつかない対局を、まぁ、のんびりと。でも、ちょっとずつ楽しくなってきて。私が分かる人は分かるのかな?私は『角行』が好きです話は逸れましたが、何が言いたかったかと言うと…何でもやってみたら良いってことです。ちょっと自分を麻痺させて、「あんた才能あるよ!」って言われたら、「え、そうかなぁ」ってアホになればいい。勉強もスポーツも同じで、自分を麻痺させると良いと思う。「え、もしかしたら頭いいかも」くらいに思ってやってみたら良い。思うのはタダだし、自由だし。その自由な選択肢を、大人がなるべく応援してあげられたら良いよね。大人だってまだまだ諦める必要なんてない。いつ、その人の持つ花が開花するか分からない。遅咲きだっていいじゃない私自身、咲いたかどうか分からないけど、今の自分は好きだと言える。何かそれで十分で結構満足そうなれたのも、色々あるけど娘達のおかげだし、相談室の生徒のおかげだし、「あなたが必要なんです。」と言ってくれる人が居てくれるから。本心か否かは分からないけど、「え、そうかなぁ」とアホになってみるのも悪くないなぁと、最近は思えるようになりましただから、長女のそういう単純でポジティブなところ、すごく素敵だと思うよ出来ればこれからも、そのままのあなたでいてください