仕事柄もそうだし、個人的にもフェミニストなので、

日本の家事・育児をとりまく現状や、働く女性と育児との両立をめぐる厳しい現状について私は詳しい。

現状のみならず、理想ではこうなるべき、という目指すべき未来像についても自然と詳しくなってしまう。

 

そして私は、理想と現実のギャップに苦しむ。

理想と現実のギャップ、なんて、言葉としては陳腐だけれども、このギャップは、けっこう根深い問題をはらみます。特に、私自身が、結婚や出産について考えようとするとき。私は大きな問題に直面する。

 

例えば日本の男性の育休取得率は3.16%という超低水準だが。

私は、仮に結婚しても、出産しても、仕事を辞めるつもりはないので、金銭面で相手に依存しない分、家事も、育児も、分担して家庭を成り立たせたいと思っている。

それが理想。

完全に半々で分担しなくてもいいけれど、7:3とか6:4とか、そういったバランスで。少なくとも、女性ひとりで働きながら、実母や民間サービスの助けだけを頼りに育児をするなんて考えたくもない。なぜそこに、その子の親である父親が不在なのだ?と単純に疑問だから。

 

しかし、たった数日間の育休を取る人を含めても3.16%しかいない日本で、

家事育児を分担するという私の理想像を実現できる独身男性を探そうとするなんて、かなり無理があることは計算上明らかすぎる。。

 

ただでさえ、誰かと出会って好意を感じて、付き合うなんて、ものすごく確率が低いのに、まして母数がめちゃくちゃ少ない中から探すだなんて・・・

 

だったら男女平等・男性の家事育児参画が進んでいる北欧に移住するとかしたら良いのでは?というのも一案だが、

私は日本で暮らしたい。

そして、30年後の日本に生まれていたら、もっと男性の意識や世の中も変わっているかもしれないが、私は今ここを生きている。この中で、自分の落としどころを見つけなくてはならないのである。

 

 

そうすると、

結局のところ、自分のスタンスの問題だと思う。

「決め」の問題、ともいう。

 

彼と付き合っていたときに、私が日々、

「好き、だけど嫌い」

「ずっと一緒にいたい、けど別れたい気もする」

という風に、両極端の感情の中で揺れ動きまくってしまったのは、

好きになった相手と、私の中にある理想の男女像とのギャップに対して、

私自身がどう折り合いをつけたいのか、はっきり決められなかったからだ。

 

「理想としてはこうだけど、こういう人を好きになってしまったのだし、今の日本はこうなんだから、仕方ないよ。社会としての理想論と、個人の幸福論は別だよ」

などと割り切ってしまえたなら、よかった。

 

よりによって、好きになった人は、日本の労働基準法は一体どこへやら?というような、長時間労働・徹夜勤務を前提に成り立っている業界で仕事をしていた。

 

彼自身がその働き方に疑問を持っていたなら、まだしも、

長時間、滅私奉公してこそ自分の価値がある、

という考えを彼自身が持っていて、少しでも休みを取ろうものなら、罪悪感と、周囲から取り残されるという焦りで落ち着かなくなってしまうのだった。

そしてまた、趣味が一切なく、職場にすべての時間を費やして生きていたため、

職場に自分のアイデンティの全てがあり、

仕事をする時間を減らすことは、彼自身のアイデンティティ崩壊をもたらすことのようだった。

 

そういった問題に直面してしまった。

 

 

仕事上、理想を熱弁する立場にありながら、

自分自身は、旧態依然とした長時間労働の夫を持ち1人で仕事と育児をする妻という生き方を選ぶのかどうか

その矛盾を自分はどう受け入れるのか、

好きでさえいれば、愛情さえあれば納得できる問題なのか?

じゃあ、自分の働く女性としての自尊心は?

社会に向かって発信してきた理想論はどこへやら?

結局のところ、理想をみる力、理想を論じる知性は、1人の女としての心細さや寂しさには負けてしまうのか?

 

・・・そこの整理がつかないまま付き合っていたからうまくいかなかったし、

この先、仮にほかの人と付き合おうなんてこと考えても、

誰が相手だろうとうまくいかないと思う。

 

 

自分として何を貫きたいのか?

 

それを問われていると思う。

 

私は今だって分からない。

 

理想なんてどうでもいいからと放り出して、好きな相手にただ尽くしたくなる気持ち。

でも、本当にそれで良いのかと、やがて居心地が悪くなる自分。

どっちも自分のなかにあった。

 

大好きだったし今もはっきり言って大好きな人だけど、

「だから私が仕事をセーブしてあなたを支えるね」

とは言えなかった。

お互いに仕事を一生懸命しているけれど、協力するところは協力しようよ、

本当はそうしたかった。

 

でも、互いに歩み寄ることを相談すらできなかった。「俺の仕事は長時間労働で激務なんだ、以上」ということだったから・・・。

男は働くもの、女はそれに合わせているか家で待っていればいいでしょう、

と思っているみたいに聞こえた。

 

そういうことが起こって破局してしまった今回の現実を前に、

私はまだ全然立ち直ってなくて、

今後の身のふり方もわからなくて、

ただとりあえず

立ち尽くしてる・・・。

 

(なんか今日も真面目なことを書いてしまった・・・)